観光客の美容整形を免税対象に

 と言っても、これは韓国のお話です。韓国では中東呼吸器症候群(MERS)コロナウィルスの感染拡大が原因で観光客が40%あまり減少していると発表されています。そこで、観光業振興の切り札として20164月から1年間にわたり美容整形で10%の還付を実施する方針です。

 韓国で実施された美容整形手術の件数は人口の約2%に相当するとのことで、美容整形の分野では間違いなく世界の重要拠点と言えます。国際美容外科学会(ISAPS)によると、昨年行われた手術は全世界で400万件超だったけれど、韓国はその約5%を占めていて米国、ブラジル、日本に次いで多いとのことです。

 韓国観光公社はメディカルツーリズムの市場規模を2012時点の7,263億ウォンから2020年までに約35,000億ウォン(GDPの約0.2%相当)に拡大したい考えとのことですが、もちろんターゲットは中国人富裕層です。

 日本でも中国人の富裕層向け美容ビジネスは盛況です。美容製品の爆買いはよく見かける現象ですが、医療滞在ビザによって来日して、「ウルトラプラセンタ」や「抜け毛治療(幹細胞)」などの施術を受ける富裕層も多いようです。有名医師が診察することを売りにする『中国富裕層専用の人間ドック』が誕生し、今まで外国人の受け入れに消極的だった医療機関も積極的に動き始めています。

 中国経済の失速による影響が懸念されるものの個人消費に期待する面もあります。日本でも政策レベルを含め、美容整形分野でも外国人受け入れに向けてさらに積極的な対応が見られるのではないでしょうか