配偶者控除改正に関する動向については既報の通りですが、現在の議論は所得税の抜本的な見直しにまで及んでいるようです。

　政府内では所得税を抜本的に見直そうとする動きが出てきていて、女性の就労増や所得格差の是正に向け､数年をかけて所得税の抜本的な改革をするという方向性で議論がされています。但し高所得者層は増税につながるため、慎重論も根強いようです。

　そこで、所得税改革の概要をご紹介しようと思います。

 

第１弾　⇒　目的：女性の社会進出・若年層の子育て支援

　　・配偶者控除を見直し、夫婦控除などへの転換を検討

　　・所得控除方式を税額控除方式へ移行

　　・基礎控除を年代別に所得控除額が増減する新方式に

　　・扶養控除や社会保険料控除も見直し検討

 

第２弾　⇒　目的：控除制度を多様な働き方に対応

　　・誰でも受けられる基礎控除を大幅に拡大、給与所得控除や公的年金等控除などを再編

 

第３弾　⇒　目的：老後の資産形成を支援

　　・日本版の私的年金制度を想定し、働き方に関わらず資産形成できる新制度を構築