平成28年分相続税の県別申告割合

 国税庁が平成28年分の相続税の申告状況を公表しました。平成27年に相続税の課税強化となる大幅な改正が実施されましたが、改正後2回目の報告となります。

 亡くなった方1,307,748人のうち相続税の課税対象となったのは105,880人とその割合は8.1%となっていて、改正前と比較すると約2倍です。

 ただこの割合は全国平均で、県別には随分と開きがあります。その最も大きい理由の一つが地価の差と言えるでしょう。こんなところにも資源の都市集中による影響が表れているようです。平成27年と平成28年の課税割合を県別にご紹介しますので、比較してご覧ください。

 

【都道府県別の相続税の課税割合(%)】

県名

H27

H28

県名

H27

H28

県名

H27

H28

北海道

4.0

3.9

石川

6.5

6.9

岡山

6.8

6.9

青森

2.9

2.7

福井

6.9

7.2

広島

8.3

8.3

岩手

3.6

3.9

山梨

6.4

6.8

山口

5.8

5.8

宮城

5.4

5.4

長野

6.7

6.8

徳島

6.5

6.3

秋田

2.2

2.4

岐阜

8.7

8.4

香川

7.6

7.6

山形

3.5

3.7

静岡

9.7

9.6

愛媛

5.9

6.4

福島

4.4

4.6

愛知

13.8

14.0

高知

4.6

4.8

茨城

5.6

6.0

三重

7.0

6.8

福岡

5.3

5.3

栃木

6.2

6.3

滋賀

6.6

7.1

佐賀

3.4

3.9

群馬

7.6

7.5

京都

9.1

9.1

長崎

3.2

3.3

埼玉

9.9

9.8

大阪

8.2

8.3

熊本

3.3

4.0

千葉

8.3

8.2

兵庫

8.4

8.9

大分

3.8

4.2

東京

15.7

15.8

奈良

8.9

9.3

宮崎

3.2

3.3

神奈川

12.4

12.6

和歌山

6.4

6.3

鹿児島

3.1

2.9

新潟

5.1

5.6

鳥取

4.1

4.6

沖縄

5.6

5.8

富山

6.9

6.6

島根

4.3

4.1

平均

8.0

8.1

「税のしるべ  第3297号(H30.1.8)」より抜粋