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会社が業務を遂行する上で直面する問題を適正に処理できないと、大きなダメージを受ける可能性があります。今回は、『日経ベンチャー 2008年4月号(日経BP社)』より、’人ごとではない重大問題への対処法を専門家が解説’をご紹介します。
Q.パート社員を正社員並みに処遇しないと法律違反になる?
A.(弁護士 外井浩志 / 労働法に詳しい)
仕事の「中身」「責任」が同じなら正社員と同じ待遇が必要
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(1) 労働条件を文書などで明示する
(2) 待遇を決める際に考慮した事柄を説明する
(3) 正社員などへ転換するチャンスを用意する
Q.銀行がしつこく「借りてくれ」と来るが、低金利の今、借りておくべきか?
A.(安田経営診断事務所 安田順 / 資金繰りの改善、健全化にかかわるコンサルティングを得意とする)
「借りられる時」こそ借金を減らす。ただし急な無借金化は禁物
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(1) 借り入れの上限は5年以内に返せる額が妥当
(2) 現貯金は月商程度もしくは総資産の15~20%が目安
(3) 短期で借りているならなるべく長期に借り替える
Q.「マクドナルド事件」を避けるには店長をどう扱えばいい?
A.(弁護士 外井浩志)
「経営者と一体」でなければ管理監督者とは言えず、残業代を払わなければいけない。
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Q.大企業に負けない「アタマのいい人」を採用するには?
A.(ザカティーコンサルティングディレクター 細谷功 / 製造業中心に製品開発やマーケティングなどの戦略策定を手掛ける)
問題解決に役立つ「地頭力」を試す問題を採用面接のときに与えてみよう。
正確な答えを見つけられそうもない質問に、道筋を立てて自分なりの答えを導く力、それが「地頭力」
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まず、明確な正解が見つけられそうもない質問をする。解答の生後を採点するのではないので、筆記ではなく面接試験が基本。
最初にチェックするのは解答者の姿勢。「全国に電柱は何本ある?」と聞かれても、動揺せずに「面白そうだから考えてみよう」と積極的ならOK。試してみると分かるが、ここで振り落とされる人は多い。次に、解答に至るまでの論理性を見る。短時間で論理を組み立てられる人は、現実のビジネスシーンにおいても問題解決力に優れるもの。
Q.ギョーザ問題のようなリスクを避けつつ、中国とうまく付き合うには?
A.(日本景徳鎮社長 金丸健二 / 総合商社、ジェトロ北京の海外投資アドバイザーなどを経て、対中国コンサルティングの同社を設立)
取引先の駄目な点も厳しく指摘し、強い信頼を築けば、問題発生を極力抑えられる
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(1) 相手のレベルを高められるように、問題点を厳しく指摘する
(2) 中国人留学生などを雇用し、必ず自前の通訳を確保する
(3) 現地との関係が安定するまでは社長が直接担当する
(4) 日系企業の”城下町”から外に出て現地の情報を集める
Q.原燃料の高騰でもう限界。値上げを受け入れてもらう交渉のコツは?
A.(インサイトラーニング社長 箱田忠昭 / 外資系企業支社長を経て同社設立)
相手を納得させるポイントを用意。相定額の5割増しで伝えておいて譲歩する
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Quality(品質) | 製品を改良型に切り替え品質向上で値上げを主張 |
Service(サービス) | 付加サービスを増やすなど製品以外のメリットを強調 |
Condition(条件) | 納期の短縮、分割払いなど条件交渉に持ち込む |
Sales staff(営業担当者) | 最後は担当者同士の人間関係 |
Q.息子への自社株譲渡は新法の施行でどれだけ有利になる?
A.(城所総合会計事務所所長 城所弘明 / 公認会計士・税理士)
後継者への生前贈与の実効性が高まる。相続税の軽減幅も「80%」まで拡大
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Q.最近ネットで売り上げを増している中小企業はどんな手法を使っている?
A.(創代表 村上肇 / 中小製造業の活用を支援するコンサルタント)
中小企業ならではの専門技術で消費者向けの市場を開拓
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(1) 自社の得意技術を明確に打ち出す。小ロット、短納期などもアピール
(2) 興味を持った消費者の問い合わせに丁寧に対応する
(3) 「うんちく」をまとめたページを用意し、多くの人が集まるようにする
Q.社員がうつにならないためには、どうしたらよいか?
A.(筑波大学社会医学系教授 松崎一葉 / 企業メンタルヘルスの第一人者)
ストレスの原因を取り除くために時間的裁量、達成感、睡眠時間を与える
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