伸びる会社の時間割

 日々雑務に追われてばかりで「忙しい」が口癖の会社がある一方、多忙を極めているははずなのに軽やかに改革を進める会社があります。両者の違いは『時間配分』。強い会社ほど業務の順番や作業の時間帯にこだわりを持って時間を有効活用しているようです。

 今回は『日経ベンチャー 2008年2月号』(日経BP社)特集、”朝30分の使い方で社員が変わる!営業力が上がる!~伸びる会社の時間割”から、『「時間配分」で飛躍した会社』をご紹介します。


1.飯塚井筒屋の「早起き営業」
    … わずか10分の早起きでシニア客の行列ができる店に

 ■ 会社概要

本社 :福岡県飯塚市
業種 :百貨店
売上高 :17億7,700万円(2007年2月期)
社員 :63人(含・パート)
設立 :1964年

 ■ 特長

「会社の時間割を少しだけ前倒しし、差別化」
 ▽ 狙い・朝早くから出かけてくる高齢者層をリピーターにしたい
 ▽ 効果・百貨店業界全体が低迷する中、前年並みの売上高を維持

2.ミヤザキの「早朝勉強会」
    …「話し方」勉強会で社員が変身 倒産寸前から利益率20%企業に

 ■ 会社概要

本社 :埼玉県日高市
業種 :プラスチック加工
売上高 :約6億5,000万円(07年3月期)
社員 :60人
設立 :1976年12月

 ■ 特長

「社員と共に早起きし、朝の30分を有効活用すれば、営業力を大幅に高めることができる」
 ▽狙い・高いスキルを持ちながら、口ベタで伸び悩んでいる技術系社員に自信を持たせたい
 ▽効果・現場社員のコミュニケーション能力が上がり、会社全体の営業力がアップした

3.ソフトブレーンの「始業時間前倒」
    …始業時間を30分早めたら残業時間が3分の1に減った

 ■ 会社概要

本社 :東京都港区
売上高 :53億円(07年12月期、予想、連結)
社員 :440人
設立 :1992年

 ■ 特長

「会社の’時間割’を見直せば、社員の働く効率も上がる」
 ▽ 狙い・朝礼で一日のスケジュールを申告させることで、自発的に仕事の進め方 を見直してもらう
 ▽効果・時間の使い方が効率化され、残業時間が従来の3分の1に減少