心身リセット術

 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

 時間に追われる毎日を過ごしている方も、お正月にはのんびりと心身リラックス法にトライしてみては如何でしょう?心身両面の健康維持なくしてはアイデアも生まれませんし、仕事への集中も望めません。今年最初のトピックスは、「日経ベンチャ- 2005年1月号」より’ストレス知らずで過ごすワザ ~ 五感を刺激する心身リセット法のススメ’をご紹介します。


 1.「五感」を通したリラックス法

忙しい毎日の中で簡単に実践できるリラックス法のキ-ワ-ドは「五感」です。私達の周りは様々な刺激に溢れていますが、そうした刺激は全て視覚・聴覚・嗅覚・味覚・皮膚感覚といった五感を介して脳に届きます。
 その際、心地よい気分になる刺激を与えれば快感につながり、不快な刺激を与えればストレスを生みます。こうした五感を通じた刺激が心身に与える影響は小 さくありません。つまり、快感を味わいたければ先ずはリラックスする必要があるというわけです。

日常での実践が可能な’五感を介したプチ・リラックス法’は次の通り。

toppix_01_1 笑顔に接する、心温まる映画やよい絵を鑑賞する、自然の景色(海の藍・山の緑・空の青など)や映像を楽しむ
toppix_01_2 好きな音楽・懐かしい音楽を聴く、自然の音を聴く、モ-ツァルトなどのクラッシック音楽を聴く、心に響く言葉・優しい言葉に触れる
toppix_01_3 気持ちを落ち着かせる香り・好きな香りを嗅ぐ、アロマテラピ-を体験する
toppix_01_4 美味しいものを食べに行く、好きなものを食べる、リラックスしてお酒を飲む
toppix_01_5 心地よいスキンシップをする(子供やペットと戯れる、良いセックスをする)ぬるめのお風呂にゆっくり入る、マッサ-ジを受ける

 

2.「1/f(f分の1)ゆらぎ」の効用

自然界には、完全に静止しているものはないと言われています。どんなものでも時間の経過と共に必ず変化し、その動きは不規則なのが原則で、これを「ゆらぎ」と言います。
生物にとってこのゆらぎは大変重要で、なぜならば生きている事そのものがゆらぎだからです。
 
 身近な代表例が心臓の鼓動で、一見規則正しいと思いがちな心拍周期も微妙にゆれ動いています。この心拍周期は1/fゆらぎに相当します。fは周波数また は振動数で、要するに心拍周期を周波数に変換し、分析すると、1/fゆらぎになるわけです。

心臓の鼓動以外にも身体には様々なリズムがあり、それらは概ね1/fゆらぎを示していているのですが、代表例 がリラックスした時に出る脳の「アルファ波」です。また、モ-ツァルトの曲も見事に1/fゆらぎを示していることが明らかにされており、曲を聞くにより心 身にヒ-リング効果をもたらすようです。

その他、自然界における「1/fゆらぎ」の例は次の通りです。

toppix_01_6 日本庭園、木漏れ日、木の年輪、鳴門のうず潮、毛筆の墨跡
ロウソクの炎
toppix_01_7 小川のせせらぎ、小鳥のさえずり、海辺のさざ波、虫の鳴き声、お経
toppix_01_8 そよ風、電車の揺れ

 

これからの一年をストレス知らず、病気知らずで乗り切っていくために、
五感を用いた心身リセット法を身につけては如何でしょう。