ダメ習慣とキッパリ決別!

 上大岡トメ著「キッパリ!」(幻冬舎)の発行部数が90万部を突破したそうです。サブタイトルは’たった5分で自分を変える方法’生活の中でのちょっとした習慣を身に付ける事から自己改革を目指そうとの内容です。この本が発売されて間もないころ、信号待ちにのぞいた本屋のショ-ウインド-で「キッパリ!」に引き寄せられて早速購入した私も、現在「自己改革」実践中です。
よくない事とは思いつつ、ついついダラダラノロノロしてしまういけない自分とキッパリ、サッパリ決別しようとの気持ちの持ち主が多く存在することをこの本の売れ行きが証明しましたが、購入者は女性がその大半を占めているようです。では、男性はどんなダメ習慣を自覚しているのでしょう。
「週刊SPA! 11/30号」で特集された’キッパリ! ダメ習慣脱出大作戦’から、フツ-の男性サラリ-マンが自覚するダメ習慣アンケ-ト結果とそんな悪習を克服する秘策をご紹介します。


1.25~35歳男性200人に聞きました サラリ-マンのダメ習慣TOP20

1位 早目に目覚ましをセットして、「まだ時間があるから大丈夫」と二度寝してしまい、その後起きない
2位 大遅刻はしないが、頻繁に5分、10分のプチ遅刻をしてしまう
3位 手近にある紙にメモしてしまい、どこに書いたかわからなくなる。
4位 お金に余裕がないのについつい衝動買いをしてしまう。
5位 「明日の朝、シャワ-を浴びよう」と思っていて時間がなく結局浴びられないなど、朝やろうと思っていて結局できないで終わることが多い
6位 納期が迫っているのにどうしてもやる気が出ず、ほかのことに逃避してしまう
7位 携帯電話の電源を切ったor マナ-モ-ドにしていたことを忘れていて、大 事な電話がかかってきているのに延々気づかない
8位 相手から事前に地図をもらっていて「地図があるから大丈夫」と安心してい たものの、いざ最寄り駅に着いてみると省略しすぎた地図であることに気付き、焦る
9位 つまらない事務作業を後回しにして「やらなきゃやらなきゃ」と思ってはいるのだがやらず、かえってストレスになっているにもかかわらずまだやらない
10位  「あと15分したら電話をかけよう」などと訳の分からないタイムラグを作り、その間に相手が外出してしまい夕方までつかまらない
11位 仕事を同時進行でこなそうとして、どれも中途半端になってしまう
12位 重要なメ-ルほどじっくり読んでじっくり返信しようと思い、そのまま忘れてしまう
13位 仕事の優先順位をつけられない(やりたくないが重要な仕事を後回しにして楽で楽しい仕事を先にやってしまう、など)
14位 深夜にさして見たくもないテレビやネットをついつい見てしまい、結局寝不足になる
15位 仕事やノルマが多く、嫌気が差しやる気が起きずついズルズルしてしまう
16位 飲み会で、一回帰ると言ったら帰ればいいのに、引き留められると断りきれず、結局最後まで残ってしまう
17位 クライアントの話が長く次の予定に遅れそうなときや、飲み会などでの切り上げ時がわからない
18位 帰宅途中、用もないのに「とりあえず」コンビニに行き、別に読みたくもない情報誌を立ち読みしたり余分なデザ-トをかってしまう
19位 したくもないのにオナニ-してしまう
20位 合コンでブスばかりでも、「こっちがブスだと思っているのがバレてしまう」と無駄にいい人ぶりを発揮し、二次会まで行きお金と時間を無駄にする。

 

2.精神科医が語る「ダメ習慣はなぜ生じ、なぜ克服できないのか?」

  • ダメ習慣は本人に必要だから生じる。克服できないダメ習慣を作り出すことにより本質的な問題から目をそらしている。一種の自作自演の陽動作戦。

  • ダメ習慣は’ズルズル感’に満たされているので『早寝早起き、部屋の片付け』などで生活にメリハリ付けるという方法に即効性がある。また、人は変化を嫌うので、いつも散らかった部屋にいるとル-ズさやケジメのなさが無意識のうちに肯定される。

  • 自作自演というダメ習慣のメカニズムを知って、客観的視点を持てれば改善できるかも。また、趣味や目標など「精神的な安定につながる拠り所」を持てば「ダメ習慣という拠り所」よりマシ

( 精神科医 春日武彦氏 )

3.一流ビジネスマン・売れっ子クリエイタ-に聞く’私がキッパリ!’する秘策

1キッパリ!・・・24時間寝てみよう

セガ未来研究開発部部長 植村比呂志氏

  • ここ一番の仕事の前日は最低でも無理やり9時間以上寝る。ヒントは、米兵は最前線に出陣する前日24時間寝るという話から。
  • 号泣する事でリフレッシュ! 号泣の材料は’いい話系’バラエティ。

2キッパリ!・・・デキる男は、女も効率よく口説くキッパリ!

マ-ケットアナリスト フェルディナント・ヤマグチ氏

  • 多くのサラリ-マンが悩む〝切り上げ時問題〟解決テク。最初にその日の議題に関するSummaryを明示。「本日の説明対象・本日出す結論」を示しておけば本題からずれたとき、軌道修正を提案できる。
  • 女の口説き方も効率的に。早い段階でこちらの意思を正確に相手に伝えたほうが合理的。そうすれば時間と資金を有効活用できる。

3キッパリ!・・・妄想の「成功ノ-ト」をつけてみよう

大手金融機関支部長 中島裕也氏(仮名)

  • 仕事量もノルマも到底クリアできないほど膨大。でも、毎回ほぼ達成している。 秘策は「成功ノ-ト」。’ノルマ達成の打ち上げで輝く自分’を想像してノ-トに書く。その店名も。次に’ノルマ達成の要因を具体的に’記入。あとは、ノ-ト通りに実行するだけ。
  • 自分の感性を研ぎ澄ますため異業種交流会にも積極的に参加。

4キッパリ!・・・イヤな仕事は部下にやらせろ

1wan group 亀井利昭氏

  • 大量の仕事を前にやる気が出ずズルズル」の克服法は至極シンプル。気乗りしないイヤな仕事は部下にやらせる。
  • 自上司が気乗りしない仕事は難しい案件なので、これをこなした部下には力が付く。出来なければ最後は自分がやらなければならず、自分を追い詰める強硬手段でもある。
  • 昼間どうしても眠くなれば店舗のトイレで10分寝る。便座なら寝過ごすこともない。

5キッパリ!・・・リバウンドを狙ってみよう

コラムニスト 石原壮一郎氏

  • 丁寧なメ-ル返信を考えると後回しになって忘れる。返信が早ければ内容が薄くても何となく許される。
  • テレビは正座で鑑賞。集中して気合を入れてみると、どうしても見なければいけないほど面白くないと気付く
  • 腱鞘炎になるほど延々ゲ-ムをする。アダルトペ-ジをだらだら見る。いずれ『こんなことしてちゃいかん!』と我に返る

6キッパリ!・・・煮詰まったら風呂に入ろう

歌人 枡野浩一氏

  • 忙しい時のメ-ルのさばき方は、とりあえずメ-ルが届いた事だけ報告する方法で。フリ-ランスの立場はル-ズだと仕事が来なくなるので。
  • あえて1時間ほど指圧マッサ-ジに行くと頭の中が整理できる。風呂に入って血の巡りをよくするとアイデアも浮かぶ。
  • でも、時々それも大事な時に限って大遅刻も。緊張しすぎて逃げてしまうのかも?

7キッパリ!・・・友達と疎遠になろう

漫画家 辛酸なめ子氏

  • 連載を15本抱えるも、締め切りには遅れない。実際の1週間前が締め切りだと自分に思い込ませる。
  • 飲み会の二次会には行かない。どうせ二次会は他人の悪口合戦。邪気を浴びて運気を下げるより帰って仕事をするほうがよい。それに酒場には浮遊霊も多い。
  • 心を浄化し、ストイックな気持ちになるためマザ-テレサグッズや皇室カレンダ-を飾る。それでもやる気にならなければ霊に取り付かれているせいなので、肩に塩を擦り込んだり、『出て行け!』と叫んだり。