女性起業家のケッコン

1.男性のプライド

 会社を起こし、自らのアイデアや技術を形にしようとする女性起業家が増えています。
 女性の起業希望者を対象とした「創業塾」「起業塾」の類も盛況の様子で、私も何度か講師として参加させていただいていますが、とにかくみんなパワ-がみなぎっていて、女性の時代到来を実感します。
 ところが、起業して活躍する女性に「気が付けばシングル」という人が目立ってきているそうです。特に独身主義者と言うわけではなく、「チャンスがなかった」というのがその理由のようです。「忙しくてそんな余裕がない」というのは理解できるところですが、彼女たちが望みながらも結婚出来ない理由に、男性側が「自分より下の女性」を望む傾向が強いことが挙げられるそうです。「男の沽券」ってヤツですね。

2.男性が結婚相手に望むものは

 結婚情報サ-ビス会社のOMMGに入会している男性会員33,000人を対象にし、結婚を前提とした交際相手として「企業経営者」「会社役員」を希望している人をシミュレ-ションすると、たった56人、0.17%に満たないという結果が出ています。
 その理由は「自分より下の女性」を望む人が多いからだそうです。男女の地位や収入の違いに敏感な男性が多く、自分が優位に立ちたいとの願望が強いのですね。更に、地位や収入は女性が上でもいいけれど、「安定」した立場であって欲しいとの希望を持つ男性も 多く、事業のリスクを抱える「女性起業家」は敬遠されがちだということです。

3.女性起業家の意識

 私は、愛媛に拠点を置く女性起業家のグル-プに所属しています。また、仕事柄女性経営者とのお付き合いも多いのですが確かに独身の方の割合が高いと実感します。彼女たちは元気でよく働きます。そればかりか、女性らしい細やかな心遣いにも長けていて、おしゃれでチャ-ミングです。ただ、仕事を通して多くの男性と交流があるので男性を見る目が肥えています。その結果、理想が高いのは事実。多分「自分より上か下かにこだわる」男性になど見向きもしないでしょう。

4.女性の憧れ

 面白いのは、女性起業家の下で働く女性社員が自分たちのリ-ダ-の結婚を熱望していることです。理想像である女性起業家が仕事により地位を得、財を手にし、結婚によって女性としての幸せも手に入れて自分達の模範となって欲しいというのがその理由です。
 出来る女性は後に続く同性の理想像となってますます輝きを増します。男性は妙なプライドを捨てて、そんな女性の存在を素直に喜んで欲しいのですが・・・