脳が冴える習慣

 「最近、何となく脳が冴えないと感じることがないでしょうか?」これが、今回ご紹介する『脳が冴える15の習慣』の出だしの文章です・・・あります、あります、私の場合。 本書では、脳の使い方を改めることにより、記憶力や集中力、思考力、意欲などを高めるための手引書と定義し、脳の原則に基づいて有効性が高いとする方法を伝授しています。

 基本は、「脳にとって良い習慣を身につけること」。その13の習慣のタイトルを目的別にグループ分けしてご紹介します。


A.脳の活動を安定させ、また、集中力や頭の回転の速さを高めたりするための習慣。特に集中力が続かず、仕事を終えるのが遅くなりがちな人に。

 習慣1.生活の原点をつくる

脳を活性化させる朝の過ごし方。足・手・口をよく動かそう

 習慣2.集中力を高める

生活のどこかに「試験を受けている状態」を持とう

 習慣3.睡眠の意義

夜は情報を蓄える時間。睡眠中の「整理力」を利用しよう

 

B.思考系の中枢である前頭葉を鍛えたり、その力が発揮されやすい環境を整えたりするための習慣です。特に、行動力や自分をコントロールする力が弱くなっている人は、有効なヒントが得られるはず。

 習慣4.脳の持続力を高める

家事こそ「脳トレ」。雑用を積極的にこなそう

 習慣5.問題解決能力を高める

自分を動かす「ルール」と「行動予定表」をつくろう

 習慣6.思考の整理

忙しいときほど「机の片付け」を優先させよう

 

C.情報を脳に入力する力と記憶力を高めるための習慣です。特に、人から話しかけられたときの反応が鈍くなっている人、よく物忘れを指摘される人に。

 習慣7.注意力を高める

意識して目をよく動かそう。耳から情報を取ろう

 習慣8.記憶力を高める

「報告書」「まとめ」「ブログ」を積極的に書こう

 

D.情報を出力する力、つまりコミュニケーション能力を高めるための習慣です。長い話をするのが苦手な人、相手に言いたいことを上手く伝えられないと感じることが多い人は、特にここを参考に。

 習慣9.話す力を高める

メモや写真などを手がかりにして、長い話を組み立てよう

 習慣10.表現を豊かにする

「たとえ話」を混ぜながら、相手の身になって話そう

 

E.臓器としての脳を健康に保つための習慣です。特に、不摂生を続けている人、脳の画像検査を受ける機会がない人はこの項に注意して。

 習慣11.脳を健康的に保つ食事

脳のためにも、適度な運動と「腹八分目」を心がけよう

 習慣12.脳の健康診断

定期的に画像診断を受け、脳の状態をチェックしよう

 

F.やや応用的な話です。習慣13では脳を自己管理する方法について、習慣14ではひらめきを生み出しやすくなる習慣について。習慣15では意欲を高めやすくする生き方について解説。

 習慣13.脳の自己管理

  「失敗ノート」を書こう。自分の批判者を大切にしよう

 習慣14.創造力を高める

  ひらめきは「余計なこと」の中にある。活動をマルチにしよう

 習慣15.意欲を高める

  人を好意的に評価しよう。時にはダメな自分を見せよう