中小企業のための『借金を半分にする方法』

無借金経営がいかに強いかは周知の通りです。過度の借り入れは財務状態を悪化させ、時に’黒字倒産’を招くことさえあります。そこで、借金返済のセオリーを紹介した書籍等多く販売されていますが、中小企業にとって現実的でないものも含まれます。

 今回は『日経ベンチャー 2007.9号』(日経BP社)より、資金力や交渉力のない企業でも取り組める、借金半減に向けた「’長短借入金の見直し’から始まる三つのアプローチ」をご紹介します。


アプローチⅠ  短期借入金を長期借入金に借り換える

STEP1. 具体的な根拠のある5年分の事業計画書をつくる
STEP2. 資金管理がしっかりした企業であることを示す資料を集める
STEP3. 「メーンバンク」「政府系金融機関」「地銀・信金」に絞って交渉する
STEP4. 借換えに成功したら、アプローチⅡ・Ⅲ及び本業の増収に集中する

 アプローチⅡ  代金をとことん回収する

STEP1. 売掛サイト目標を決め、「回収するまでが営業の仕事」との意識を浸透させる

  <具体的方法>

(1)売掛サイトの目標を決める (売掛金÷月商)
  参考 製造業や建設業3か月・サービス業2か月・小売業0.4か月

(2)売掛金と売掛サイトが把握できる”資金回収星取表”を作る

(3)毎月成績を出して、営業マンを競わせる
  「会社が掲げるサイト目標を維持しているか」「前月に比べ平均サイトを圧縮したか」
  などを人事考課に反映

STEP2. 滞納金への対応ルールをしっかり定める

 <具体的方法>

(1)滞納している顧客をリストアップ

(2)滞納額の増減をチェック

(3)滞納額が多くなったら、現金決済など取引条件を見直す

(4)多額の場合は弁済契約を結び、月割りで返してもらうなど回収方法について交渉する

STEP3. 「納品日=月末」「仕入日=月初」を守る

 1日の違いで、回収や支払いが1か月かわる

アプローチⅢ  在庫を「見える化」する

 在庫圧縮 成功への手順

STEP1. 在庫をなるべく1か所に集める。複数の拠点に分散している場合は、倉庫などを新たに借りる
STEP2. 棚卸しをこまめに実施し、在庫の実態を把握する
STEP3. いらない物は捨てるか売る。一定期間が経過したら処分するルールを決めるとよい
STEP4. 余裕があればABC分析などを実施。売れ筋商品を重点管理する