グズをなおせば人生はうまくいく

 「なぜ忙しいのか。本当に忙しいのか。実はグズなだけではないか。」私自身の日常を振り返ると、なんとなく不安になってきます。そんなとき目に付いたのが、2003年にヒットした一冊の本です。
 斉藤茂太氏は「グズをなおせば人生はうまくいく 問題解決編」の第一章において、忙しさは時間のやりくり次第であるから、年中忙しいとバタバタしている人は、自分がグズであるかもしれないと疑ったほうがいいと記しています。そして、グズの5つのタイプを示して、それぞれの解決方法を探っています。以下、そのなかから「ボーッとグズ」と「非効率グズ」を取り上げ、簡単に紹介したいと思います。


ボーッとグズ

 心配性ゆえにボーッと過ごす「待ち時間」がたくさん出来てしまう人

  • 待ち時間を利用してできることを用意しておく。

資料を読んだり、短い電話や経費の精算をするといった雑用に属する用事は、時間を 取って取り組むほどのものではないが、後回しにしてためこんでしまうとかなりの時 間を費やさなければならなくなる。 こういった雑用を予め書き出しておき、ポンポンと「待ち時間」に組み入れる

非効率グズ

 デスクがぐちゃぐちゃで、探し物で時間を無駄にしてしまう人

  • デスクを整理整頓する。

○机の上に散逸した書類の整理
書類は、居場所がないから机の上にたまってしまう。 そこで、ファイルボックスを引き出し代わりに使用し、散逸している書類を整理する。 ファイルボックスは仕事の分類に応じた数だけ使うが、中身はクリアファイルやイン デックスを書く突起のついた二つ折れの紙ファイルを使ってまとめておく。 ファイルボックスの中身がいっぱいになったら、現時点で不要なもののうち保存を要 するものをまとめて別のファイルボックスへ移し、ラベルを貼付してキャビネットな どに収納する。

○デスクの上の環境整備
平箱で「未決箱」と「既決箱」を用意する。これからやるべき仕事に関するものを「未 決箱」へ。処理が終わると「既決箱」へ。最後に既決箱の中身をファイルボックスに 収めて帰宅する。

 行き当たりばったりの仕事で時間がかかるばかりの人

  • 行動予定表を書く。

段取りさえ決めておけば、「次は何をしようかな」と考える時間がなくなるし、一つ の仕事に手をつけてから「あ、これもやらなくちゃ」と思い出して右往左往すること もなくなる。