3日で運が良くなる「そうじ力」

 この頃、どこの書店でも「そうじ力」をテーマにした書籍のコーナーが設けられています。なぜ、これ程まで「そうじ」が注目されているのでしょうか?「そうじ」には、人生をかえると言っても過言ではない力が備わっていると書かれていますが、その根拠は何なのでしょう?

 今回ご紹介する『3日で運がよくなる「そうじ力」』(そうじ力研究所代表「舛田光洋」著・三笠書房)は、次の各章で構成されています。

第1章 「そうじ」と運命の不思議な法則―捨ててスッキリ!心も体も軽くなる
第2章 <部屋別>運気を上げるそうじのポイント
第3章  運が10倍速くよくなる「そうじ」テクニック」
第4章  さあ、今日から覚悟を決めて三日間!
第5章 「そうじ力」なら、どんな願いも思いのまま!
第6章 「プチそうじ」で、いつでもどこでも運気アップ!

第2章では、”それぞれの部屋はあなたの心を写し出す鏡”と書かれています。すべての出発点には、人の”思い”があり、その思いが”行為”となって具現化し幸不幸が決まるとされていますが、その具体的実践方法を知りたいですね。 そこで今回は、第2章から部屋別そうじのポイントの概要をご紹介します。


1. トイレ … すぐに実感!運気アップの即効性はバツグン!

  •   トイレは周囲の人に対する感謝の気持ちが表われる場所。ないがしろにしているということは、誰にも感謝できなくなっていることを意味する。

  • あらゆる豊かさを生み出す感謝は、トイレが発信源なので「いつもありがとう」と言いながらトイレを磨くと素晴らしい変化がもたらされるはず。

  • トイレは狭いので掃除がしやすく、すぐに効果を実感出来る。運気アップの即効性も抜群。


2. キッチン … 愛情運を育みたいならここ!

  • 食べる行為は人間の本能だが、素材を加工するのはおいしいものを食べると幸せになれるから。幸せに結びつくおいしい料理は愛情そのもの。

  • 汚れて乱雑なキッチンでは、「おいしいものをつくろう」という気力が奪われて、せっかくの愛情を生かすことができない。

  • キッチンを生かす大切な要素は「整理整頓」と「清潔」。先ずは整理整頓で、調理器具や調味料を自分が動くラインに沿って収納し、「使う」と「しまう」をスムーズに。次に汚れ取りは簡単なところから少しずつ。きれになったモノは、プラスパワーを発する。


3. 洗面所 … 内面にも外面にも自信がつく!

  • 洗面所の鏡に映るのはすっぴんのありのままの自分。そんな洗面所が汚れると、素の自分に対し自信がなくなっていく。自信のなさを隠そうとして精神的な疲れがたまり、まうます汚れに気付かない・・・と、負のスパイラルに。

  • そうじのポイントは「鏡」と「排水溝」。この二箇所を徹底的に磨くこと。

  • 清潔なスペースをキープするように心がければ、自分が持つ魅力を100%引き出せるようになる。


4. 浴室 … 「医者いらずの体」をつくるもと

  • 外気の汚れや汗などの老廃物で汚れた身体をすっきりリセットするのが浴室。 また、仕事場で増幅した心の疲れを癒す場所でもある。ただ、ここが汚れていたら効果は期待出来ない。

  • 特にカビが大敵なので、つねに換気を心がけて乾燥させておく。カビはカビ取り剤で菌を殺し、天井・壁・排水溝の汚れも浴室用洗剤を使ってきれいに。くたびれたボディタオルも新調して。

  • 次にプラスの磁場を作る。たっぷりのお湯をはり、好きな香りのオイルなどを入れていちばん風呂に入って腹式呼吸をしながら全身でプラスの波動を受けると、心の底から癒され疲れがときほぐされる。


5. 排水溝 … 仕事や人間関係 ― 悩んだら真っ先にチェック!

  •  排水溝は家の中の汚れを流す場所で、家全体の気の流れを促す役割を持つ。そのそうじを怠るとつまり、しだいに人生のあらゆる事柄の流れもつまり始める。そして人生や仕事に行き詰まり、お金の流れも悪くなる。

  • 一度も触れたことのない場所なので多少勇気がいるが、思い切って取りかかって。一度きれいにしたら、あとは汚れがたまらないうちにそうじするクセをつける。

  • 排水溝は、精神的なマイナス要素が表れやすい場所。排水溝のそうじを通して「他人によく思われようと合わせている自分」「がんばりすぎている自分」に気付くきっかけになる。無理をしていると感じたら、そうじをして流れをよくすれば心の汚れもすっきり洗い流すことができるはず。


6. 玄関 … 幸運と不幸の”通り道”がここ!

  • すべてにおいて出入り口の役割をもつ玄関は、「悪いものを出し、いいもの だけを入れる」のが基本。単なる人間の出入りのみならず家に集まるエネルギー(悪いものも、良いものも)の出入り口でもある。

  • 玄関が泥やホコリで汚れていたり、靴箱が乱雑になっていると、マイナスの磁場となって悪いものを呼び込むようになる。

  • 玄関にマイナスを跳ね返す”バリア”をはる「そうじ」が必要。先ず不要品を捨てること。次に汚れ落しとして玄関の外側を磨き上げ、玄関の前をホウキではく。次に玄関の内側をはいて、棚も靴箱もきれいに。最後の仕上げは靴磨き。清潔な靴は疲れを寄せ付けないパワーをもたらす。


7. リビング … 夫婦・親子関係がみるみる改善!

  • リビングは「家の要」で、人間で言うと心臓にあたる。ここが汚れていると、家族の調和が崩れる。そしてマイナスの磁場となり、悪い波動がやがて住人にまで伝わる。そして夫婦関係や親子関係もギクシャクしてくる。

  • リビング表れるのは、家庭をマネジメントしている母親の思い。何かトラブルがあってそうじ力を実践するときは、家族が笑顔で集まり幸せの輪ができるイメージを持って。

  • 換気からスタートして、先ずテーブルを磨く。テーブルの上には何も置かないのがベスト。一つ余計なものを置くと、次から次へ集まってしまう。次に家具の上や隙間、テレビの上など徹底的にそうじする。お土産にもらったものの気に入らないものは、贈り主の気持ちだけ心にしまい思い切って捨てる。そうしないと運気を下げる原因になる。床もきれいにふいてワックスがけするとさらにプラスのエネルギーが高まる。

  • 人が沢山来た後は磁場が乱れるので、換気して掃除機をかける。


8. 寝室 … 心と体にプラスエネルギーを充電する!

  • 一日の始まりと終わりを過す場所である寝室は、ぐっすり眠ってエネルギーを充電し、心地よい目覚めでスタートを切るという役割を持っている。ここが汚れていると、エネルギーが充電出来なくなる。眠りが浅い、なかなか寝付けないと言う人は寝室に何か原因があるのかも知れない。寝室にはできる限りモノを置かないのがベスト。

  • そうじは最初にホコリを取り除くことから。窓を開けて換気して空気中のマイナスエネルギーを外に出す。照明の傘やタンスの上のホコリをふき、タンスの上の荷物を移動するか、捨てる。そして、床やベッドも水ぶきする。次に寝具をすべて洗う。布団は敷きっぱなしにしないで定期的に干す。


9. 照明 … 疲れがスーッと抜け心が軽くなる!

  • 照明を暗くするのがはやりだが、家の照明が暗いと、エネルギーがダウンする。特に玄関を明るくすると気持ちも明るくなる。これが家庭円満につながる。

  • 照明器具のそうじも大事。電気の傘をすべて外し、水ぶき、からぶきを。 これを定期的に繰り返す。


10. クローゼット … 迷ったとき、悩んだとき ― 進むべき道が開ける!

  • 不安がになったり人生に迷いはじめると、モノにすがりつきたくなって洋服を大量に買い込んだり、ブランド品に頼る。そしてクローゼットはモノで一杯になって乱雑になる。自分自身に迷いがあると、要るものと要らないものの区別が付かなくなり、正しい判断ができなくなって悪影響がさまざまに飛び火する。

  • ごちゃごちゃしたクローゼットはマイナスエネルギーが判断を鈍らせるので、自分を引き立てる服を選べない。整頓ができると、洋服のみならずプライベートや仕事、家庭での悩みもはっきりと目の前に現われ、それに対する答えも見つかる。

  • 片付けには、「捨てる基準」を設ける。一度決めたら余計なことは考えない。先ずはどこか一か所、’古い下着を捨てる”ストッキングを捨てる’から。そうじをしながら「もったいない」「無駄遣いだった」と思えば次からの衝動買いも防げる。


11. 本棚 … 知性を磨く一番の近道

  • 本は保存するものでなく、そこに書かれている情報や世界を消化して自分の中に取り入れるものなので、本棚があふれかえっていたりホコリが溜まっているということは、本を活用せず成長も止まっているのかも。

  • 知性を磨く本棚にするポイントは二つ。一つは「スペースに合わせて保有する」保有数が限られるのなら、それに合わせてリノベーションを。二つめは、「定期的に本を動かす」何年も手にしてない本が一冊もないようにし、情報を自分のものに。必要のない本は排除して、新しく自分の栄養となる本で満たす。


12. 窓・べランダ・庭 … 大切な人との距離が縮まる!

  • 人との接触を避けたがる、気分が落ち込みやすい、体のだるさがとれにくい・・・ という人の多くは窓が汚れている。窓は外界との接点なので、ここが汚れていると、外へ目を向けることをだんだん避けるようになり、部屋にこもりやすくなる。つまり「プチうつ」の症状。

  • 犯罪に巻き込まれやすいのは、ベランダや庭が汚い家。なぜなら、ベランダや庭はその家に住む人を表す顔だから。つまり「汚れはトラブルを招く」と言える。

  • つねに換気をして窓をピカピカに磨き上げ、新鮮なプラスエネルギーを部屋に沢山取り込むとよい。窓のそうじが終わったら、ベランダに置いてある不要品を捨て、枯れた植物も処分する。カーテンもきれいに洗濯すれば窓際が明るくなる。


13. 子供部屋 … 子供の才能を伸ばしたい人に

  • こどもは自分の部屋という空間で自立心を持ちはじめるが、モノが散乱していたり、部屋中が汚れていると、思考力が落ち、落ち着きがなくなり、学力も下がる。まず親が手本となって家をきれいにしなければ、子ども部屋はきれいにならない。

  • 子どもの頃、親がそうじを強要するなどでネガティブなイメージを根底に持つとそうじ嫌いになる。そうならないためにも、「なぜ、そうじをするか」という必要性をしっかり教えながらやり方を見せると良い。

  • 「そうじをすると気持ちがいい」「整理をすると、勉強がスムーズに進む」「片づいた部屋は広く使えて遊びやすい」など楽しいイメージに結びつけて、親が愛情をこめてそうじをすること。すると愛情のこもったプラスの磁場ができる。