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日常の所作を初めとして、思考、発言・・・生き方そのものを上品にキープしたいものです。 仕事の責任は逃れても手柄はしっかり奪う、「自慢じゃないが」と言って自慢するなど、目一杯おしゃれしても足下で「はしたなさ」が露呈する行為は傍から下品に写ります。
”上品な人、下品な人”(山崎武也著 PHP新書)では、巷にあふれる無作法の実例を挙げつつ、気品ある振舞い方が考察されています。本著では人の振り見て我が振り直すための気品学をご紹介していますが、今回は各章のタイトルをご紹介します。思い当たる節はありますでしょうか?
・身勝手で自信のない人ほど、いつもちゃっかり中央にいる
・「しつこい背後霊」と言われないように撮る側にもなる
・タクシーに同乗して料金を払わない人
・立て替えさせておいて、その後精算しない人
・手帳や財布、カバンの中をのぞこうとする人
・「見てはいけないもの」は見る人が悪い
・個人的なつきあいにビジネスの考え方を持ち込む
・「食べていくくらいは稼いでいる」が上手なかわし方
・「ちょっとだけ」といって平気でプライバシーを侵害する
・相手と同じ質問を返すのが失敗しないための鉄則
・自分の関わる仕事の金額を自慢する
・「運と人々のお陰」と考えると品が高まる
・人と知り合うことをビジネスの「販路拡張」と考える人
・友人に出費をさせない
・瑣末なことでのいい争いはみっともないだけ
・喧嘩は買わない限り成立しない
・計画性のない上司ほど「忙しい」という
・「私だって」は上司の禁句
・不祥事の対応でわかる人物の「大きさ」
・「責任を回避し、手柄を奪う」最低の上司
・部下は上司の机から、だらしなさを読みとる
・片づけながらするのが品のよい仕事の仕方
・利益も「腹八分目」がちょうどいい
・金銭欲と品格は反比例する
・高額の年俸を得て徹底的に倹約するドケチ
・上司は上司らしく「格」を保つように振る舞う
・威張りたいのは実力がない証拠
・自信があるときほど裸の王様になりやすい
・考え方が真っ直ぐでない姿勢の悪い人
・姿勢のよいは七難隠す
・場違いな「見せ物」になる原色スーツ
・「さわやかにすっきり」が上品な身なりのキーワード
・一流ホテルで露呈する強欲さ
・はしたない試食の「はしご」
・資本主義では誰もが「下働き」
・店の人に憤懣をぶつける「小さな暴君」
・文句はその場にいる最も責任ある人に
・苦情をいうと、アメリカでは「率直な意見」、日本では「うるさい客」
・ライバルのプラス評価は自分へのマイナス評価
・レストランでは「あそこの店のもおいしい」という
・店の雰囲気を壊す服装はほかの客の気分をふさぐ
・レストランでは内緒話ぐらいの話し方が上品
・自分の生活の専門家は客自身
・崇め奉られ専門家は「専制君主」になる
・「きずもの」になるほど乱暴に扱う人
・下品とは人への謙虚な思いやりがないこと
・買い物は客としてチヤホヤされる時間を買うこと
・少しの得のために値切るのはやめよう
・「自慢ではないが・・・」は「これから自慢をしますが・・・」と同じ
・自慢は男女の仲でも決定的なマイナス要素
・「うちの女の子にでも届けさせます」は禁句
・レディーファーストを実践すると本格が備わってくる
・化粧は手品と同じ。種明かしすると身も蓋もない
・化粧直しを見るほうも下品の側に入れられる
・銀婚式、金婚式は偉業
・仲を発展させるには「独断専行」も必要
・格好よく振る舞うなら徹底的に
・足は社会人としての土台
・面白いことも大量生産すると下らない
・二番煎じは軽蔑され、品を落とす
・マナーひとつで生き方・考え方がわかる
・男も「しとやかに」を心得よ
・同時に食べ始め、同時に終わるのが理想
・ホスト役のコントロールを奪っていけない
・中年男性の強引さが「いやらしさ」を増幅する
・自分の欲をストレートに出さないのが紳士
・団体になると行儀が悪くなるのはなぜか
・「自分の子供に見られている」と思えば振る舞いも変わる
・年下にも威儀を正し、丁寧に礼をいう
・若者を自分と同じ大人として扱う
・自分の若いときの無茶を忘れている人
・若者の失敗に「だからいっただろう」は禁句
・いっぱしの口を利く街角の評論家
・市井の人としての考え方を述べるに留める
・気力・体力が充実していると思っているのは本人だけ
・若づくりは限界を超えると茶番劇
・「昔のよい時代」も若い人には単なる「昔」
・失敗談であればホンネのつきあいができる
・首をかしげるチグハグなファッション
・取ってつけたような一点豪華主義は「ダサイ」
・偉い人に挨拶する姿を周囲に見せつける人
・乗り物で人を押しのけて「席」を手に入れ、「品」を失う
・有名人と会ったことで自分の価値を高めようとする人
・自分を高く見せるのではなく、高めていくこと
・八つ当たりは知性と教養の欠如
・ものの「人生」を全うさせる
・いい年のオジサンの「タフガイ気取り」は下品
・「女らしく」「男らしく」は挑発的・誘惑的にならない程度に
・大勢の前で媚びる演出は逆効果
・過剰なプレゼンテーションは訴える中身が見えなくなる
・「ございます」より「です」「ます」のほうが心が伝わる
・大切なメッセージに美辞麗句は邪魔
・宣伝は人がしてくれてこそ効果がある
・個人的な判断基準に従う限りは偏見に過ぎない
・フランス料理店で「おしぼり」は出ない
・異なる生活様式を学ぶ態度は品格を高める