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社長は、現状把握や将来設計、対策を考えるために、社員に様々な質問をする機会が多いのではないでしょうか?そのときの言葉遣いや問い掛け方の違いで、優れた答えを引き出せるかどうかが決まると言います。また、優れた質問は人を深く考えさせ、成長させるきっかけになるとの意見があります。
今回は、『日経ベンチャー 2006年2月号』(日経BP社)から、’社長の質問力を磨く ~ 周りがみるみる伸びる魔法の言葉’をご紹介します。
「なぜできなかったんだ!」これは質問ではなく、質問のふりをした叱責。問題の本当の原因を引き出すための言葉としては、「『なぜできなかった』よりも『何が必要だったか』と質問する方がいい」
その質問、するべからず!
〝なぜできないんだ!〟
質問が有効に機能するかどうかは、その場の「雰囲気」に左右される。質問者と回答者との間で信頼関係がなければ、質問しても相手はなかなか本音を語りはしない。雰囲気が整う前に「質問攻め」にすると、相手は混乱させてしまうだけ。
その質問、するべからず!
〝それは違うだろう?〟
社長を中心に’問題を考え、答えを出し、実行する’という問題解決のプロセスを会社全体に広げ、必ず達成しようとの文化が根付いた企業ほど、業績が上向く。
その質問、するべからず!
〝自分が若い頃は・・・〟
私の質問術
A 威圧感を持たないように相手の話を聞く姿勢を保つ
B 「人はそれぞれ違う」ので、自分の意見を押し付けない
C 「重要だけど緊急でないこと」が話し合いの議題に向いている
私の質問術
A 顧客は自分でも本当のニーズに気付いていない
B 回答は矛盾していて当然。質問の中で優先順位を付ける
C 自分から答えを言わない主体となるのは顧客自身
私の質問術
A 最も重要なのは話しやすい雰囲気作り
B 「言い訳を許す」相手の愚痴を認めてあげる
C 質問攻めにしない 相手が質問してくれば上出来
* 「すべきだ」「した方がいい」より、相手の返答の余地がある
* 起こった事実のみを挙げることで、推測に基づかない現状認識ができる
* 遅刻した相手の意識が過去に対する言い訳でなく、未来に向く
* 相手が自分の立場から離れて深く考えさせる効果がある。「視点を異動」して複眼的に考える訓練になる。
* 問題を絞り込み、優先順位を付けることができる。
* 「この仕事はどう?」という漠然とした質問より答えやすい。目標からずれていれば、続けて問題点や対策を質問することもできる。
* 未来を考えることで新しい希望や目標が見えてくる。