《 貧困の法則 》 いつまでたってもビンボーな人の共通点

 ライブドアの堀江貴文社長は著書の中で「お金があれば何でも手に入る」と言っています。彼の「きれいなお姉ちゃんさえも手に入る」との持論には異議のある私ですが、お金がなければ手に入らないものは沢山あると思います。

 一般人にとって上場株を買い占めて巨額の資金を手にする・・・何てことは夢のまた夢ですから、限られた収入から資金を捻出しなければなりません。ところが、それなりの収入を得ながら家計は火の車、貯金はゼロ・・・という人々がいます。彼らには驚くほど似通った『習慣・金銭哲学・口癖』があると言います。今回は、〝扶桑社 SPA!4月19日号〟から「いつまでたってもビンボーな人の共通点」をご紹介します。


1.ビンボーさんのありがち言動

  … 20~30歳代、年収200万円~300万円台で貯金が50万円以下の方に聞きました!

Q.以下の項目のうち、自分に思い当たるものにチェックして下さい。
   YES!のパーセンテージがそのままあなたの「ビンボー度」です。
項 目
YES
頼まれたら断るのが苦手な正確だ 77%
b 自分の人生はそのうちなんとかなると思っている 71%
c エンゲル係数が極端に高いか、逆に無頓着で毎日同じものを食べている 71%
d 寂しがり屋で、誘われるとつい行ってしまう 68%
e 実家に仕送りしなければならない立場にはない 65%
f 自分を納得させる言い訳が得意 65%
g 部屋が汚い 65%
h 「1つ160円だが3つ買うと450円」というものがあると3つ買ってしまう 64%
i 公共料金の支払をつい滞らせる 64%
j 「自然体」という言葉が好き 62%
k 朝起きるとテレビがつけっぱなしなことがよくある 57%
l 服が入りきらなくて床に置いてある 57%
m 周囲には「所詮オレなんてこの程度のものなんで」と卑下しているように見せて、内心「もっとイケてる」と思っている 56%
n 新聞・雑誌などの資源ゴミを捨てずに溜め込んでいる 55%
o 収集癖がある 54%
p 「ナニワ金融道」を読んだことがない 53%
q 「オレだって、オレなりに頑張っているのに、周囲が認めてくれない」と感じることがよくある 53%
r 自分へのご褒美が多い 53%
s お得なセットメニューがあると、さして食べたくもないサラダやデザートをつい付けてしまう 52%
t 「女の子に払わせるなんてあり得ないよ」などと、つい虚勢を張ってしまう 52%
u 粗大ゴミをずっと捨ててない 52%
v 休日は昼まで寝ていることが多い 51%
w 今日やらなければならないことは、明日になってもやらない 50%
x 昼休みに銀行へ行くのが面倒くさく、結局時間外手数料で損をすることが多い 50%
y 皆が「いい」と言うものは、よく見えてしまう 50%
z 100円ショップで散財する 50%

 

2.アンケート結果を裏付ける「ビンボーさん」の生活拝見

 ◆ A氏(28歳・フリーター・彼女と同棲中)

● 収入

20万円

● 支出
家賃 5万5000円
食費 2万円
電気代 8000円
通信費 3万4000円
ガス・水道など 2万円弱
声優の事務所登録代 2万円
ガチャガチャ代 6000円
彼女の食玩代 1万円
洋服代 3000円
飲み代 3万円
● MEMO

赤字は月平均2万円、公共料金は全て1か月滞納、消費者金融に50万円の借金有り

!_g 経済ジャーナリスト萩原博子氏のチェック

借金があるのに、ガチャガチャなんてやってる場合じゃないでしょう!今のままで行くと、声優になる前に生活が破綻ですよ。たかが50万円と油断していたら、あっという間に自己破産。一刻も早く借金を返しましょう!

 

 ◆ B氏 (27歳・サラリーマン・既婚・子供2人
       「お金は使うためにある。だから貯金は必要なし!」がモットー)

● 収入

手取り約20万円

● 支出
住宅ローン 6万8000円
食費 6万~7万円
水道光熱費 わからないけど3万円くらい
タバコ代 1万円
外食費 4万~5万円
子供代 2万円
通信費 2万5000円
ゲーセン代 1万円
パフェ代 4800円
会社帰りにデパ地下で買うお土産代 1万5000円
● MEMO

借金は住宅ローンのみだが、預金もない。妻のパート収入があるが、金額は教えてくれない。何かで補填しているのかも知れないが不明 妻は30万円の美顔器を無断購入。子供にはウン万円の英語教材。

!_g 経済ジャーナリスト萩原博子氏のチェック

お金は「有効に」使うためにあるもので、無駄遣いしていたら何の意味もありません。子供が欲しがってもいない英語教材を買い与えるより、今後必要になる教育費を貯めておくべき。貯金ができるのは子供が小さいうちだけ

 

◆ C氏(32歳・サラリーマン・彼女なし

       普段は倹約家だが、欲望のスイッチが入るとこらえられない)

● 収入

手取り約20万円

● 支出
家賃 3万3000円
食費 3万円
光熱費 1万2000円
固定電話 5500円
ケータイ 3000円
DVD・本代 2万円
風俗は2か月に1回、2万円くらい
● MEMO

月5万円の貯金を目標にし、引っ越したいので2年で100万円貯めたい。しかし、今年に入ってからまだ8万円しか貯まっていない。

!_g 経済ジャーナリスト萩原博子氏のチェック

家計簿もきちんとつけているし、普段は節約して、好きなものにお金を使うというやり方は悪くない。ただし、引っ越し癖は改善した方がいいわね。一生ものが好きなら、一生モノの家と一生モノの彼女を探してみれば?

 

◆ D氏(36歳・フリーター・彼女なし

       お金がないのにおごってまでも飲みにいきたくなってしまう)

● 収入

月20万円ほど

● 支出
家賃 7万円
光熱費 2万円
年金、国保 2万円
生命保険代 1万5000円
食費 2万円くらい
飲み代 6万円
家での酒・つまみ代 2万円
カラオケ代 1万5000円
パチンコ代 3万円
● MEMO

外交員をしている妹に勧められるまま入った生命保険は死亡保障が3000万円もついている。カラオケはストレス解消のため1人で行く。

!_g 経済ジャーナリスト萩原博子氏のチェック

「終身雇用が崩れたから、地道に働く時代じゃない」とか、「低金利だから貯金しない」とビンボーな人ほど言い訳しますね。お金がなければ、低金利も高金利も関係ないのに!年をとって仕事が減る前に貯金しましょう。

 

3.風水鑑定 … 「ビンボーな人はやっぱり金運のない家に住んでいた!」

 * 風水師’李家幽竹氏’がビンボーさん達の部屋を鑑定したところ、共通して問題ありの結果が出たようです。その内容は・・・

 ◆ A氏の部屋鑑定

居に服をかけている 鴨居は人間で言えば「頭」ここにものをかければ芽が出ない、出世しない

玄関に沢山の靴が出しっぱなし 玄関は、鴨居同様人間の「頭」を意味するここが散らかっていては運気が下がる

カーテンの丈が合っていない 丈が合っていないとステイタスが下がる

 ◆ B氏の部屋鑑定

台所に洗い物が溜まっている 家計を「台所事情」と表現するくらい、大切なところ。整理整頓して気をコントロールすること

 ◆ C氏の部屋鑑定

蔵庫の上に電子レンジ 冷やす物(水の気)と暖める物(火の気)は相反するので一緒に置かないこと。やむを得ない場合は間に厚手の板を。

キッチンの窓にカーテンがない キッチンの窓は運気が逃げていくところなのでカーテンを

コレクションのLDをキッチンに コレクションはディスプレイすることで持ち主のステイタスが上がる

 ◆ D氏の部屋鑑定

ハンガーラックがむき出しに 洋服は収納している間に運をためるので、むき出しだと人の縁がつながらない。

リビングが子供の物中心で、原色が散らばっていてインテリアに統一性なし 赤や青が混在していると、火と水が反発して運気を下げる。グリーンや白などナチュラルな色で統一すること

 

4.精神科医・春日武彦氏が分析する
    「ビンボーな人がいつまでもビンボーな理由」

  • ビンボーであることに文句を言いつつ、本気で脱却する気がない。脱却には非常な努力が必要だが面倒でストレスもたまるのがその理由。そして無意識のうちに『低値安定』選んでしまう。
  • 部屋の散らかり具合は頭の中身とパラレル。部屋がごちゃごちゃな人は、頭の中も整理されていないので、収支の見通しが立てられない。
  • 朝が弱い人も生活にメリハリがなく、だらだら浪費しがち。
  • 収集癖のある人が多いのも特徴で、何かが足りないという〝不全感〟を手っ取り早く埋められる。

!_g

自分はどう生きたいのか、そのためにいつ、いくらお金がかかるのか具体的に考えられないので、貯金も出来ない。夢を見るばかりで現実に行動を起こさなければ決して『そのうちなんとか』ならない!

!_g

ビンボースパイラルから抜け出す第一歩は普段から無自覚にお金を使わない工夫を。財布には1万円札でなく千円札を必要なだけ入れること。