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猛烈なスピードで社会が変化し、どれだけ強みを持つ企業でもそれが永遠ではなくなっています。行き詰った事業をどのように若返らすことが出来るのか、環境激変を乗り越える経営を考える…これが『日経TOP LEADER 2012.8』(日経BP社)の特集記事「’事業賞味期限切れ’からの再生 - 強みが生きる舞台はどこにある?」です。
今回は本記事より、事業陳腐化により倒産した企業の、倒産に至った理由をご紹介しましょう。
居酒屋を36店舗展開。当初はメニューや店構えの斬新さで人気を博したが、外食市場縮小のなか競争が激化し、次第に魅力が失われた。
呉服卸。結城紬など高品質の商品を中心に扱いを増やして成長したが、景気悪化と和装人口の減少で呉服需要が漸減した。
眼鏡フレーム大手。品質の高さで定評があったが、価格競争力のある中国メーカーが品質面でも追い上げ、シェアを奪われた。
大手電機メーカーにヘッドホンを供給して成長したが、主要取引先が生産拠点を新興国へ移転。現地企業との競争激化で受注が減った。
電機メーカー向けの試作用プリント基板で成長したが、近年はコンピューターで回路シミュレーションができるようになり受注が激減した。
中堅の和洋紙卸会社。インターネットの普及や企業の折り込み広告の費用抑制になどにより、紙の受注が減少していった。
デジタルカメラの黎明期にメモリーカードを開発したが、大手企業が量産技術を確立し、コモディティー(日用品)化。単価が急落した。
フィルム状の電子基板大手。世界に先駆けて量産技術を確立し、国内シェア7割を誇ったが、海外メーカーが三勇士、技術優位性を失った。