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今年9月にハーゲンダッツジャパンの社長に就任した馬瀬紀夫氏の『仕事術』が日経ビジネス12月12日号(日経BP社)に紹介されています。この記事からエッセンスをご紹介しましょう。
経営者の仕事を突き詰めると「決断を下す」こと。最善の決断を下せるように取り入れているのが「書くこと」と「歩くこと」。
会議で出た数値や報告、メディアから得た情報、思いつきなどあらゆる情報をノートに手書きでまとめる。手を使うと早く頭に入るのがその理由。そのうえで思索を深め、導き出した結論は赤ペンで書く。
ただ、情報を集約し、自分なりに整理しても迷うことがある。そのときは、歩く。小一時間オフィスの近くをひたすら歩くと、徐々に頭が冴えて客観的に物事を捉えて冷静な判断を下せるようになる。
それでも判断に迷うと、自分の良心に従うことにしている。経営論やマーケティング論でなく自分の良心がどう判じるか。経営者とはこうあるべきだと思うので、『哲学』が必要になる。
経営者が明確な哲学を持っていれば現在のようなコンプライアンスの問題も起きなかったはず。歩くことは自分の哲学を問い直す時間でもある。