深く考え、やさしく伝える

 「クロネコヤマトの宅急便」の創業者小倉昌男が再び脚光を浴びているそうです。日本初のサービスとして宅急便を開始してから40年近い歳月がたち、現在の年間取扱数は14億個に達し、社会インフラとして定着しました。この事業モデルの先見性が注目され、経営者に影響を与え続けているのです。

 『小倉昌男 経営学』のポイントの一つが‘深く考え、やさしく伝える’。経営者にとって重要な資質である‘伝える’技術’に関し、小倉昌男は比類の無い才能の持ち主で、キャッチフレーズを作って、組織の隅々にまで思いを浸透させていきました。

 俳句をたしなむ小倉昌男は、物事の本質を誰もが分かるわずか数文字の言葉で表す能力に長けていたと言われています。多くを語りすぎると焦点がぼやけてくるということですね。私も、せっかく俳句王国松山に住んでいるのですから、すこし俳句を勉強して‘質の高い言葉遣い’を学びたいものです。多くを語りすぎ、焦点はぼやける、終いに自分で何をしゃべってたんだかわからなくなってしまう…という最悪の話術を反省です。(参考 日経トップリーダー 2013.3号)