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市場縮小が激しい業種であっても、ずば抜けた業績を達成している中小企業があります。日経トップリーダー(日経BP社)と東京商工リサーチが実施した共同調査から、そのような中小企業にはある共通した経営手法が見えてきたと言います。その一部をご紹介しましょう。
幾多の業種の中で、卸売業の衰退が顕著です。国内市場の低迷に加え、消費者がインターネットで直接メーカーから商品を購入するなど、流通の中抜きが進んでいるからです。
こうした逆風下でも成長を続ける卸売業の経営者の共通点は、メーカーから商品を仕入れて小売店に卸すという従来型の卸業務の範囲を超えて、サプライチェーンの川上と川下、その両方に大きく事業領域を広げてきたことです。
自ら商品を企画してメーカーと協力してものづくりに深く関わる。一方でエンドユーザーや、彼らと日々接する小売店との接点を太くして顧客ニーズを徹底的に吸い上げて商品に反映するという活動に注力しています。
伸びる製造業を率いる経営者は、現状維持を徹底して嫌います。何事もこれで完璧というものはない。環境も変化する。常に現状は正しくないとの意識を持つことが大事だと言います。
日本製造業の底力今なお世界のトップクラスですが、技術力があれば勝手に仕事が舞い込む時代は終わりました。また、儲かる市場と言うのもが常に変化しているのです。そこで、技術・開発力を有効活用するには、じっとせず動き回って新たな商品や市場を探すことが欠かせません。(参考 日経トップリーダー2013.5号)