多様化する問題社員

 スーパーではアイスクリームケースに寝そべり、ステーキ店では冷蔵庫に入り、ピザ店ではピザ生地を顔にかぶり…非常識な従業員によって会社が甚大な被害を受ける事例が後を絶ちません。問題社員は時代の変化と共に多様化しており、予想もしない形で企業経営を脅かす結果となっています。今回は『日経TOP LEADER 2013.10号』(日経BP社)より、「多様化する問題社員 ~ 解決の先送りは企業成長を妨げる」の記事をご紹介します。

 

1.問題社員 近年の傾向

明らかな問題行動には手を打ちやすいが、近年はじわりじわり組織をむしばむタイプの社員が増えている。そのため、腫れ物に触るように問題解決を先送りする経営者もいる。中小企業では一人の問題社員の影響が大きくなりがちであるため、トップが毅然として問題会社員と対峙する必要がある。

2.問題社員のタイプは様々

昔からいるのは、マイペース型や無責任型。近年はタイプが多様化している。

マイペース型

会社の規則に従わず、自分のペースで働いている

無責任型

 遅刻や欠勤、早退が多く仕事に対する責任感が無い

無気力型

 何事にも無気力で会社にぶら下がっている

自己愛過剰型

 自己評価が過大で、逆ギレしたり、権利(給与や休暇)ばかり主張したりする

悪評喧伝型

 同僚や会社の悪口をネットなどで言いふらす

公私無分別型

 勤務中にネットサーフィンや私語に夢中になるなど公私の区別ができない

被害妄想型

 少し強く指導すると「パワハラだ」「セクハラだ」などと過剰反応する

モンスターペアレント型

 叱った社員の親が会社に乗り込んで抗議する