消費税率改正により改訂される運賃の額

 SuicaPASMOなどのICカードがずいぶん普及しています。乗車にわざわざ切符を買う必要もなく、料金を調べなくても勝手に計算もしてくれます。今では地方の公共交通機関でもICカードが導入され、乗客の利用率もかなり高いという実感があります。

 さて、現在の電車料金やバス料金は10円単位以上の金額が設定されていることが殆どでしょう。1円の単位にまで金額を設定すると、料金支払い時の煩雑さが危惧されるのがその理由だと思います。但し、来年の消費税率アップの際には1円の位までの料金が設定されそうです。その理由はいくつかありますが、代表的なのが二つ。①消費税率の上げ率を正確に反映すると、細かい金額設定が必要になる。②ICカードの普及で1円単位での料金設定でも支払いの煩雑さを回避できる。

 ただ、現金払いの乗客の煩雑さにも考慮して、「現金払いは10円未満切り上げ・ICカード払いは1円の単位まで」とする二種の料金の設定となりそうです。ただ、1円単位運賃の導入を予定しているのは首都圏のJR東日本、私鉄、大手バス会社など限定的で、JR西日本やJR東海は否定的とのことです。また、旅客船・タクシー・航空でも1円単位の運賃導入は予定されていません。