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社会環境がどれだけ変化しても、優れた経営者にはいつの時代でも通用する教えがあります。平成26年の年頭に当たり、温故知新…名経営者の至言をご紹介します。
企業が行き詰ったとき、その原因を突き詰めればすべて経営者に行き着く。社長が指揮し、社員がそれに従うにもかかわらず成果が上がらないのなら、その責任は経営者一人にあると言える。経営者の言動が直に社員に伝わる中小企業なら尚更だ。
従って、経営者は「経営のすべては自分一人の責任」という自覚を欠かさず仕事に取り込む覚悟が必要。経営者にそのような徹底した責任感があれば社員一人ひとりに浸透する。(1986年)
売るなら世界一のオートバイでなければいけないと、オートバイのオリンピック(英国マン島TTレース)に出場。資材も金もないところ、3年間懸命に研究して優勝を果たした。レースに出ると、耐久性・スピード・ハンドルやブレーキの性能など、技術的な全てがわかる。みんな限界までやる。競争するから進歩する。レースが大切なのはそこ。
宅急便のサービスを始める際3つの経営目標を立てた。①ダントツサービス ②社員のゆとりある生活 ③安定した利益の確保 がその内容。但し、初めの10年は①の実行しか言わなかった。それは、3つの内容は相反する要素があるから。
経営とは相反する命題をいかに達成するかにある。すべての目標を同時に達成するのは無理。その無理をいかに実現するかを考えるのが経営者。優先順位をつけ、一番大切なことを実行したら、相反する要素が融合して他の目標を達成することが出来る。それがトップの仕事。
(参考:日経TOP LEADER 2014.1)