続・消費税軽減税率

 前回ご紹介した通り、消費税の軽減税率導入について議論されています。生活に必要なものは低率で、贅沢品は高率で…もっともな理屈ですが、導入に際し最もネックとなるのは「標準税率」と「軽減税率」の線引きです。もし導入が現実のものになるとすると業界団体は軽減税率を求め政治家への陳情合戦が繰り広げられるなど混乱が予想されますが、今は展開を静観したいと思います。

 軽減税率については消費税の前身である物品税時代に導入されていた手法です。今回は物品税が課税されていたもの、免除されていたもののご紹介をいたします。私が税理士になる前の時代で、線引きの根拠を詳しく知りませんが、政治力の影響なのでしょうか…?

 

【課税】

 宝石、毛皮、電化製品、乗用車、ゴルフ用品、レコード(童謡以外)、コーヒー、ストーブ、家具(桐以外)

【非課税】

 トラック、バス、軽ボンネットバン(普及により後に課税)、レコード(童謡)、緑茶、紅茶、スキー用品、こたつ、家具(桐)