雇用のミスマッチを防ぐ方法

 『日経TOP LEADER(日経BP社) 2014.8号』の「松本晃のシンプル経営教室」ページのQAのご紹介です。

 

 Q.中途採用をしても定着率が悪く、3年もせずに辞める人が後を絶たない。
 雇用のミスマッチをうまく防ぐ方法はあるのか?
 A.一般に採用後の成功率(期待通り活躍してくれる割合)は3割程度だが、
松本晃氏は6割程度に達している。一番大事なのは、「トップ自身が採用基準を持つこと」

 

1.その基準とは何か?
① 倫理観があること
・約束に遅れないこと。早朝に面接の時間指定をし、遅れたら採用しない。
・運転の話を振ってみる。スピード自慢などしたら、アウト。
② 「地頭」の良さ
・正解のない問いを投げかける。予測しにくい質問をされたとき、
   その場で瞬時に論理を組み立て、相手に分かりやすく簡潔に回答できるかを見る。
③ コミュニケーションスキル
・面接を終えた後、「また会ってみたい」と思ったらスキルがあると考える。
   営業担当者は特に重要なスキル。
 
2.食事をしてみる
1回会って好印象を持ったら、2回目に食事をする。食事で長い時間共に過ごせばマナーを含め、
どのような態度で人に接し、どのような考え方を持っているかわかる。
 
3.面接時の会話
会社側からの説明や質問は2割にとどめる。
残り8割を相手に話してもらい、その人を知ることが重要
 
4.面接官
若い人に任せるのはNG。若い人はインタビュースキルが低いことが多く、人を見る目が乏しい。
できれば、初めからトップが面接に関わるべき