ふるさと納税の拡充

 あたかも「景品合戦」の様相を呈している『ふるさと納税』制度ですが、どの自治体にいくら寄付すれば何をもらえるか?結局いくら得するか?を比較した書籍も多く発行されてもいるようです。本来の趣旨と違った方向に進んでいる気もしますが…。

 さて、平成27年税制改正大綱では「ふるさと納税の拡充」が盛り込まれています。「ふるさと納税をして豪華景品は欲しいけれど、ふるさと納税だけのために確定申告をするのは面倒だな」という方に朗報です。改正されると「ふるさと納税ワンストップ特例制度」が導入されます。年末調整で納税が完結している給与所得者がふるさと納税を行う場合、一定の範囲内であれば確定申告の必要がなくなるというものです。さらに寄付金控除の限度額が2倍になって減税幅もひろがるというものです。

 新しい制度が適用されるのは平成27年4月1日以降の寄付という予定ですので、くれぐれもフライングにはご留意ください。