コンビニ・再編淘汰の時

 日経ビジネス2010.11.15号にファミリーマートの上田準二社長の談話が掲載されています。私たちの生活圏にはコンビニがあふれ、既に多くの店舗が淘汰されてきました。このような状況にどのように対応してゆくのか語っています。


 コンビニの店舗数は飽和状態に近づいていてあと1~2年で従来のコンビには完全に飽和し、業界再編の時期がくる。今、コンビニでは常に安心安全な食品が手に入り、ATMで現金も引き出せるし興行チケットまで購入でき、消費者にとっては必要不可欠な存在になっている。

 但し、このようなサービスの維持発展には莫大な投資が必要で、ファミリーマートもITインフラの刷新に350億円の投資をしている。 コンビニの加盟店の立場では、店の来客数を左右するサービス内容の充実度が、どのコンビニを選択するかの要因になっていて、チェーンにとっては充実のための投資を維持できるかがコンビニ業界再編を乗り越えるカギになっている。

 国内においては、飽和状態が近いという状況であるが、収益を確保するにはコンビニを取り巻く環境の変化に対応することが必要。そして、大きな変化のひとつが高齢化。 ファミリーマートはこれをチャンスと捉え、中高年に対するサービスを強化している。また、地域ごとの実情に合わせて出店の基準を変えることも検討している。重要なのは変化。

客のニーズに合わせて日々売り場を変化させ、生活インフラとしての役目を果たし続けたコンビニにとっては得意分野であるはず。