ユニクロの強さの理由

 不況下にあって一人勝ちとも言えるのがユニクロです。どなたも一度くらいはユニクロに行った経験があると思いますが、強さの理由はどこにあると感じましたか?

 『日経TopReader 2010年4月号』において、小宮コンサルタンツ代表の小宮一慶氏は、ユニクロは安いから売れていると誤解している経営者が多いといいます。薄利多売で利益を出していると思いきや、実はユニクロの粗利率は50%前後という高さです。強靭な財務力で商品の品質を上げてサービスを強化し、そこで得た利益でさらにそれを強化するという好循環の仕組みがあるのです。

 小宮氏は経営者の感度が低いのはお客様第一ではない結果だと指摘しています。ユニクロの店に行けば消費者心理が透けて見えてくると言いますが、消費者が感じる「ユニクロのいいところ10」をご紹介しましょう。ご自分の感度は、消費者の感度とズレていませんでしたでしょうか?

 

1. 価格が想定範囲内 ic_bb ジャンルごとに価格を一定範囲に集中させている。  
予算内で買い物を楽しめる。

2. ベーシックで使いやすい ic_bb 奇抜なデザインの服を扱わないので、手持ちの洋服 に合わなかったという失敗がない

3. 色、サイズが豊富 ic_bb 色やサイズ展開が豊富で、好みの服が見つかりやすい。無駄足を踏むことが少なくストレスを感じない。

4. 店が明るく、きれい ic_bb 白などを基調とした店内にカラフルな服。明るめの照明でさらに強調していて、楽しく買い物ができる。

5. 試着や裾上げがスムーズ ic_bb 試着室が多いので待たされることが少ない。裾上げ計測、裾上げ作業も迅速

6. 話題の商品がある ic_bb 「ヒートテック」「ブラトップ」などその時々の話題商品がある。ブランドやデザインでなく機能の目的買いが面白い。

7. 行くたびに何か新しい ic_bb ジーンズの新シリーズ「UJ」など、話題を呼ぶ商品を次々投入するので、短い頻度の来店も新鮮。

8. 意気込みが伝わる ic_bb POPを店内に設置。一歩先を走るブランドイメージがある。

9. 接客態度がいい ic_bb 店員の接客がきびきびとして気持ちいい。お客が手に取った
商品の畳み直しが迅速で売り場が乱れない。

10. 便利な場所にある ic_bb 駅ビルや百貨店内など一等地に出店。便利なので、少し 時間が空いたときなど利用しやすい。