「エコ社員」育成法

 ’エコ’が望まれるのは環境問題に限りません。社員の理想も、自分で考え業績をぐんぐん伸ばす’エコ’型です。そんな「エコ社員」を育てる「エコ活動」で成果を上げている中小企業を『TOP LEADER 2009.7号』(日経BP社)よりご紹介します。


A.油藤商事(ガソリンスタンド経営)
      ~顧客からの「感謝の言葉」で従業員の自主性がアップ

 ▽ エコでこんないいことありました

*1.家庭の資源ごみを回収
  ↓
*2.顧客の来店頻度が上がった・感謝「する」側から「される」側になった
  ↓
*3.誇りと責任感が生まれ、自分で考え動く従業員に変身!

 ▽ 社員をやる気にした方法

*1.急がない ⇒ 改修する品目を徐々に増やした
*2.無理しない ⇒ 空き時間にできる範囲でやる

B.ディグ(印刷業) ~ 効率と知名度を一挙両得 念願の販路開拓にも成功

 ▽ エコでこんないいことありました

*1.社内の節電や節水を徹底
  ↓
*2.環境コミュニケーション大賞を受賞し、同社の取り組みが評判に
  ↓
*3.社員が積極的になり、新規顧客の獲得に成功

 ▽ 社員をやる気にした方法

*1.体で覚えこませる
 ⇒ 全社員が毎日交代で社内を巡回/45歳以下はエレベーターに乗らない

*2.効果を分かりやすく伝える
 ⇒ 「節電などによる効果は40万円。これは4000万円の受注に相当する」と説明
  ⇒ 室温やエレベーターの昇降回数を記録し、ムダを「見える化」

C.イワテクロジックス(物流業)
   ~ 毎朝15分の”環境活動”で会社の風通しも大幅改善

 ▽ エコでこんないいことありました

*1.1日15分の環境整備
  ↓
*2.共同作業で会話が増えた
  ↓
*3.チームワークが生まれ、社員が笑顔に

 ▽ 社員をやる気にした方法

*1.チーム制で競わせた
 ⇒ 毎月の点検で1位を3回取ると食事会、ビリだと1位のチームの持ち場で朝礼をする

*2.人参をぶら下げた
 ⇒ 50回で5000円の商品券がもらえるスタンプカードを購入

*3.社長が率先してやる
 ⇒ 社長は毎朝30分本社の床を磨き、ごみを拾う