こんな時代だからこそ高まる「朝」の価値

 今回は『日経ビジネス Associe 2009 04/21』で組まれている特集”仕事に差がつく30分の新習慣「朝活」で人生を変える!”の一部をご紹介します。


朝型に変えると、まず…

  • 太陽光を浴びる時間が長くなり、覚醒物質セロトニンの分泌が盛んになる
  • 朝食がしっかり取れ、食生活のリズムが安定する
  • 早く寝るようになり、睡眠時間が確保できて睡眠の質も高まる
  • 出勤前に時間の余裕ができ、運動したり勉強会に参加できるようになる
  • 家を出る時間が早くなり、通勤ラッシュに遭わずに済む
  • 会社に早く到着し、一足早く仕事に取りかかれる

継続するとこんなメリットが!

 (1) 気分が爽快で、明るくなる

セロトニンというホルモンは脳の覚醒を促し、感情を穏やかにする作用があるとされる。 そのため朝型生活を続けると、うつ病になりにくくなったり、明るい気分で過ごせる可能性が高まる。

 (2) 体が丈夫になる

ジョギングしたりスポーツジムに通ったりすることで、体を鍛えることができる。 午前中からテキパキと働けば、昼休み時間の一部を運動に充てることもできる。朝型にシフトしたことで、10㎞も走れるようになった人もいる。

 (3) 肌がきれになる

肌は眠っている間に再生される。特に午後10時から午前2時までの間は眠りに就いていることが重要だという。午前5時起床が目標なら午後10時に寝れば7時間の睡眠が確保できる。美肌のためには眠りの量と取り方が大切になる。

 (4) 頭の働きが良くなる

朝食をきちんと食べている小中学生ほど、ペーパーテストの正答率が高いという(文部科学省・国立教育政策研究所の調査)。子供だけでなく、大人にとっても朝型の規則正しい生活は、頭の働きを高める可能性が高いだろう。

 (5) スリムになる

早寝早起きにすれば、夜の会合(飲み会)に参加して飲み過ぎたり、つい食べ過ぎてしまうという生活を改められる。運動する時間も確保しやすいため、適正な体重を維持できる可能性が高まる。

 (6) 人脈が広がる

早朝から開催されている読書会や勉強会は意外に多い。夜だと仕事が忙しくて参加できない人も、朝なら比較的参加しやすいはず。モチベーションが高い参加者と知り合うことで、良い刺激も受けられる。

 (7) 話題が広がる

朝早くから営業しているレストランなどで食事すれば、いつもと違う視点で世の中の動きを眺めることができる。会社の同僚とは違うコミュニティーに参加することで、話題の幅を広げることもできるだろう。

 (8) スキルが向上する

朝の勉強会への出席に加え、出勤前に自宅で仕事に役立つ本を読んだり、英語の勉強時間などに充て、スキルを高められる。通勤ラッシュに巻き込まれずに済むため、電車の中でゆっくり座って読書することもできる。

 (9) 仕事の効率が上がる

出社する前に仕事の準備をしたり、人が少ない静かなオフィスで一足早く仕事に取り掛かれるため、効率が上がる。アサヒ飲料の調査によると、始業前の1時間は残業の4割増の価値があるという。

 (10) お金が貯まる

人と会うにしても、夜なら「お酒でも飲みながら」となることが多く、高くつきがち。 朝食なら比較的、安く上がる。アサヒ飲料の調査によると「1時間の早起きの価値」を金銭換算すると、平均4353円だという。

 (11) エコな生活スタイルになる

自宅の照明をつけておく時間が減るなど、省エネ効果が上がりやすい。早寝早起きという自然な生活サイクルに変わることがきっかけで、環境問題などにも興味や関心が向く人が少なくない。