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小泉内閣での金融担当大臣等を経て、現在は慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所所長である竹中平蔵氏が、自身の経験を交えながら勉強法についてまとめた本です。 ここでは、「自分は何を勉強すべきなのか」ということを明らかにするツールとしての「マトリクス勉強法」を、第一章からご紹介します。
「マトリクス勉強法」とは、すべての勉強をマトリクス(座標軸)で位置づけ、自分の現在の立ち位置を知り、今の自分に足りない能力を明らかにするものです。 マトリクスの横軸は、その勉強が「人生を戦う武器としての勉強」か、それとも「人間 力を鍛えるための人と人を結ぶ勉強」かということ、縦軸は天井があるかないかです
これによって、すべての勉強は
「記憶勉強」 | … | 人生を戦う武器としての勉強であり、天井がある勉強のこと。 例えばTOEIC等の資格試験。 |
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「仕事勉強」 | … | 人生を戦う武器としての勉強であり、天井がない勉強のこと。 例えば英会話。 |
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「趣味勉強」 | … | 人間力を鍛えるための人と人を結ぶ勉強であり、天井がある勉強のこと。 例えば茶道等の趣味の検定。 |
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「人生勉強」 | … | 人間力を鍛えるための人と人を結ぶ勉強であり、天井がない勉強のこと。 例えば、古典や音楽。 |
の4種類に分けられるそうです。
このマトリクスに、自分が今まで何を勉強してきたきか、今後は何を勉強すべきかを 箇条書きにします。そして、自分が将来どうなりたいか、そのために必要な能力を思い浮かべると、自分に足りないもの、自分がなすべきことが見えてくるということです。
続く第2章において、勉強全般についての9つの極意が紹介されています。
その後の章には、英語、経済などテーマ別の勉強方法が続きます。
勉強法のなかには、一度は耳にしたことがあると感じるものもあるかも知れません。しかし、マトリクスによって明らかになった自分がなすべき勉強に取り掛かるにあたり、それぞれの勉強法を再確認して、基本を押さえながらスタートする手助けになると思います。
(参考) 「竹中式マトリクス勉強法」 竹中平蔵著 幻冬舎