年収1800万の勉強法

 『PRESIDENT 2009.4.13号』では、先が見えない今の時代、自分自身に力をつける絶好の機会。じっくり学び、実績を作り、さらに学んで成長する。このサイクルがあなたを変えてくれる筈。としています。

 今回は本誌特集’年収1800万の勉強法’より、「年収1800万 VS 600万 1000人分析 これが給料を3倍に増やした人の共通点だ」をご紹介します。


勉強を楽しむ仕掛け

 1.稼ぐ人の66%が「勉強は年収増につながった」

 40歳以上で年収1800万円以上の人でも、殆どは25歳時の年収を600万円未満と答えている。入社企業の規模などその後の年収を決める要素は様々だが、勉強など本人努力もその一つ。勉強を年収増につなげるためのポイントは『どのタイミングで勉強を’自分流’に楽しめるか』

 2.稼ぐ人の63%は若いころからアウトプットを重視

 勉強したことを仕事で使う、ブログやメルマガに書くなどすると学びの進捗度を体感できるし反応も得られ、世間で通用するか否かがわかる。アウトプットを意識している人数は1800万組が600万組の倍

 3.稼ぐ人とそうでない人で「習慣化率」に2倍の差

 目的なく漠然と勉強しているだけでは、なかなか続かないばかりか、学んだことが長期的な年収アップにつながりにくい。勉強にもビジョンが必要。   年収1800万稼ぐ人の約半数が若いとき「5年以上先まで勉強のビジョンを持っていた」と答えていて、さらに半数以上が勉強を習慣化していた。

 4.稼ぐ人は経営学、発想力、企画力に力を入れている

 若いころ、600万円組も1800万円組もIT知識を習得すべく勉強していたと答えている。ところが、1800万円組に顕著なのは「経済学」や「経営学」などマネジメントに必要な知識。   また、1800組には今後歴史を勉強したいとの意見が多い。未来を知るため過去を知るためか?驚くべきは、600万円組に勉強内容は「特にない」という回答が多いこと。

加速度的に成長する仕組み

 1.稼ぐ人は頭の中にフレームワークができている

 日々の仕事は「フロー(流れ)」と言える。これは単なる作業に過ぎないが、「フレームワーク(枠組み)」を知れば自分の仕事が全体のどこに位置するか知ることができる。  勉強においてもフレームワークがあれば知識をインプットする際個々の知識や情報を体系化して位置づけられるので、フローを「ストック(蓄積)」に変えることができる。

 2.稼ぐ人は読書量、勉強量が約2倍

 フレームワークをベースに、インプットの「量」を積み重ねていくと成果は増大する。「月間読書量」は1800万組が600万組の2倍で、若いころから読書を習慣化している。読めば読むほどポイントをつかむのが早くなり、さらに読書の効率が上がる。

 3.稼ぐ人は若いころから年間20万円自己投資

 若いころの年間自己投資は1800万組が600万組の2倍。さらにその差はその後もっと広がり、600万組は減少さえする。収入が伸びない人は教育費などに取られ、自己投資が出来ないのが現状のようだ。勉強環境への投資の違いもあり、1800万組は書斎を持つ人が多い。

あらゆるものから学ぶコツ

 1.稼ぐ人の37%は社外人脈から学ぶ

 1800万組は若いうちに「職場の先輩」や「上司」から学び尽くし、社外に学びの場を求める。600万組の特徴は、多くが若い時も現在も「誰からも学んでない」と答えていること。1800万組は、社外のモデルやライバルを刺激に成長しているのがわかる。

 2.稼ぐ人は学術論文も読んでいる

 若い時は両組とも「どこからの学びが多いか」の質問に、「仕事からの学び」「独学」を挙げる人が多いが、後に1800万組はそれ以外の学びが増える。よりまんべんなく学んでおり、「学術論文や研究論文を読む」と答える人も多い。会社の外に目を向け、貪欲さを失わずにいれば、加速度的な成長を継続することができる。それが実績と年収の差に表れると言えよう。