なぜ人は詐欺師にダマされるのか

 振込詐欺の被害が後を絶ちません。なぜそこまで騙されてしまうのか不思議な気もするのですが、犯人側は人の心理の法則を知った上で巧妙な罠を仕掛けてくるのだそうです。今回は、『つい信じてしまう話術、好きになってしまう人柄、その見事な手口に見る禁断の心理法則 なぜ人は詐欺師にダマされるのか』(著/心理学者 内藤誼人・発行/KKベストセラーズ)の各章タイトルをご紹介します。あらゆる詐欺・悪徳商法は共通の心理的原理に基づいているといいます。騙されがちな方はその理由を知るヒントになるかも知れません。


第1章 ダマされる人の心理原則

(1)欲があるからダマされる
(2)孤立を恐れると断れなくなる
(3)自分の「妄想力」にダマされるな
(4)お金を払ってでも尊敬されたい
(5)なぜ人は肩書きに弱いのか?
(6)人の目を気にする人ほど流される
(7)虚勢を張るほど危うくなる
(8)振り込め詐欺のメカニズム

第2章 これが詐欺師の「言葉の魔術」だ!

(9)言葉の「印象」に惑わされるな
(10)何気ない会話が命取りになる
(11)「あなただけに」は真っ赤な嘘
(12)時代の言葉に惑わされるな
(13)なぜお世辞でも嬉しいのか?
(14)詐欺師は具体的な言葉で攻める
(15)くり返される言葉に注意せよ
(16)熟考するほどダマされる
(17)「みんな」の力に屈するな
(18)軽妙な話術に注意せよ

第3章 詐欺を呼び込む「心のスキ」

(19)過度の自信がスキを生む
(20)関係ない情報にダマされるな
(21)自分の答えは正しく見える
(22)「自分だけは」という思い込み
(23)儲けようと思うほど判断が歪む
(24)得したつもりが詐欺を呼ぶ
(25)記憶の操作に気をつけろ

第4章 詐欺師はこうして心に忍び込む

(26)報いる気持ちが詐欺を呼ぶ
(27)そのお世辞に誘導されるな
(28)署名のつもりが募金に?
(29)値切ったフリして荒稼ぎ
(30)できすぎた話には裏がある
(31)詐欺師がカモを狙う場所
(32)詐欺師は盲点を突いてくる
(33)共感を生み出す募金詐欺

第5章 詐欺師が駆使する商売道具

(34)サクラの演技にダマされるな
(35)「触ったら最後」の意識を持て
(36)数の多さに惑わされるな
(37)人を「見た目」で判断しない
(38)甘い声とはどんな「声」か?
(39)相手の一挙手一投足を見ろ
(40)期待を高める「じらし」テク
(41)選んだつもりが選んでない?

第6章 色気にダマされる人々の心理

(42)色気は世界最古のエサである
(43)男がボッタクリ被害に遭う理由
(44)「乗りかかった船」から降りろ!
(45)触られたら裏の意図を読め
(46)貢ぐ女性はファザコン傾向がある
(47)なぜあんな男がホストに!?

第7章 商品と舞台を操作する詐欺師たち

(48)高いほうが効き目がある!?
(49)騒々しい場所で承諾するな
(50)こんな偽名に気をつけろ
(51)豪華な容れ物にダマされるな
(52)9や8で終わる価格に注意しろ
(53)「単位」の操作に気をつけろ
(54)ブランド好きほどダマされる
(55)サンプル品には手を出すな

第8章 詐欺師を撃退する対処法

(56)人を見たらドロボウだと思え
(57)カモになったら2度ダマされるな
(58)失敗を取り戻そうとするな
(59)セレブの推奨にダマされるな
(60)詐欺師は変化球で攻めてくる
(61)最初のひと言で勝負が決まる
(62)名前を呼ぶのには理由がある