年収2000万のプレゼン術

 人と話し、書類を書き、説得する。いってみれば仕事はすべてプレゼンテーションの連続と言えます。高年収と低年収の人のプレゼンの差はどこにあるのか?

 今回は、『PRESIDENT 2008.8.18号』(プレジデント社)より、”500人調査で判明!成果10倍の秘密 年収2000万円のプレゼン術”をご紹介します。

 本特集は、下記の7部構成となっています。

(1)トップの証言「なぜこの提案に『GO』を出したか」
(2)「年収2000万円社員 VS 500万」徹底比較
(3)「手ごわい人、すぐ落ちる人」の心理分析
(4)大解剖!「オバマ演説」なぜアメリカの心を揺さぶるのか
(5)達人に学ぶ「クライアントの”落とし方”」
(6)査定UP!「嫌われない自慢」の仕方、教えます
(7)「立て板に水が一番ダメ」上級者が嵌る落とし穴

 以下に(1)、(3)の概要をご紹介します。


■ トップの証言「なぜこの提案に『GO』を出したか」

;あの最高経営責任者を唸らせた相手の交渉トークとは

 1.トヨタ自動車社長 渡辺捷昭 ~ A4紙一枚主義を貫け

*トヨタにおいて、すべての分野においてプレゼンテーションの明快さが
 要求される。例えば、レポートはA4一枚にまとめるのがトヨタ流

 2.ソフトバンク社長 孫 正義 ~ 1000通り考えろ

*論理ではなく、図やグラフで感情に訴え、右脳に働きかけよ

 3.キャノンMJ社長 村瀬治男 ~ 主張は5行で!

*結論を先に揚げる、原稿ではなく自分の言葉で語る

 4.伊藤忠商事社長 小林栄三 ~ 目をそらさない覚悟

*書類よりその人間の熱意、本気度を見る

 5.花王元会長 後藤卓也 ~ 周囲を巻き込む熱弁

*突き動かされるプレゼンにはチームのやる気と熱意がこもる

 6.スズキ会長兼CEO 鈴木 修 ~ 実数とカンピュータ

*「情」と「理」のバランスをとる「五感」に訴える

 

■ 「手ごわい人、すぐ落ちる人」の心理分析

;5人の特徴から、彼らがどんな性格で、どんなプレゼンを好むかを考えてみてほしい。ツボさえ押さえれば、落とすのは簡単だ。

 TYPE1.本質を見る人

*口グセ:結論から言ってよ/それで?/結局いくら?/今日は5分しかないんだけど
*外見:突き出た口/細い目/早足で歩く
*ファッション:きっちりして清潔感がある

★効く言葉:早速ですが、契約条件は表の通りです
★NGワード:それはケースによります/数量によりけりです/断言できません

 TYPE2.優柔不断な人

*口グセ:あのう、えーと/まぁ/私の一存では…/持ち帰らせてください
*外見:伏し目がち/声に生気がない
*ファッション:暗い色の服を好む

★効く言葉:○○部長(相手の上司)もこれでご納得だと思います/
   みなさん、こちらのプランを選ばれますよ
★NGワード:いますぐ決断すればおトクです

 TYPE3.神経質な人

*口グセ:絶対うまくいく?/いわゆる/決して/確実に
*外見:体格がほっそりしていて頬骨が目立つ/自分のなかで儀式化されたしぐさをする
*ファッション:ネクタイピンなど特定の部分にこだわりを持つ

★効く言葉:ほかの方には言えないのですが/お力をお貸しください
★NGワード:ご結婚はされていらっしゃるのですか?

 TYPE4.直感的な人

*口グセ:それ、すごいね/いい感じ/だって/だから
*外見:自作のマスコットを携帯につけることも
*ファッション:ハデではないが、ファッションがズレている

★効く言葉:さわり心地がふわふわしています/風のようにかけぬけます
★NGワード:もっと現実的に考えましょう/こちらが無難です

 TYPE5.理屈っぽい人

*口グセ:それはオミットしよう/ただし/とにかく/リゾブル(解決)しよう
*外見:髪に寝癖がついている/体がこわばって動きがぎこちない
*ファッション:ベルトの位置が異様に高い

★効く言葉:まずこの言葉の定義ですが/大事なポイントは三つあります/
  チャートで説明しますと
★NGワード:~な感じ/~的な