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企業の「カチッ・サ−現象」
アメリカの航空会社でフライト・シミュレ−ションを利用したある実験が行われています。悪天候のため視界がきかないという条件下でのフライト中、故意に機長が事故につながるような指示を出した場合、実に全フライトの25%で墜落事故が起こるという結果が出ています。
なぜこのような結果が起こるか?それは、機長というスペシャリストの指示に疑いを持った乗員がいなかったせいなのです。機長が犯した明らかなミスを、他の乗員が正そうとしなかったために起こる墜落事故を、「機長症候群」と言います。飛行機を利用する人にとって背筋が寒くなるような話です。
なぜ、このようなとんでもないことが起きるのでしょう。特に次のような条件下で「機長症候群」が起こりやすいと言われています。
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問題が複雑すぎる |
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時間がない |
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やらなくてはならないことが多すぎる |
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感情的になっている |
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心理的な疲労感が強い |
こうした状況のとき人は「カチッ・サ−現象」の反応をしやすくなる。つまり、専門家や経験豊富なベテラン上司の言いなりになりやすくなるということです。これを防ぐには、有能な部下に「考えるゆとりを与える」ことが必要だということが言えるでしょう。
不名誉にも「尊敬できない会社」として挙げられた会社には、部下が自由に意見を言い、
また上司が素直にそれを受け止めるという仕組みがなかったとも言われています。「カチッ・サ−現象」により上司の決定が内容の是非に関わらず'正しいこと'として実行されるのです。
組織を出来るだけ風通しよく保ち、情報や発言がスム−ズに流れ、万一不都合が起こってもそれをきちんと情報開示できる企業運営が消費者や投資家の信頼を生み出すと言えるでしょう。
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