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若者を辞めさせるな  2006/11/15


 

『若者はなぜ3年で辞めるのか 年功序列が奪う日本の未来』(城繁幸著 光文社新書)がベストセラーになっているそうです。紹介文から引用すると、要旨は次の通り。
「仕事がつまらない、先が見えない。若者が感じる閉塞感の原因はどこに? 3年で3割辞める新卒離職率、心の病を抱える30代社員の急増、ニート、フリーター問題…。若者の視点でいまの若者をとりまく問題の核心に迫る。」

厳しい就職戦線を勝ち抜いて入社しながら早期に離職してしまう若者が相次ぐ状況で、企業側は何とかそれをくい止めたいと考えています。今回は「日経Venture 2006年11月号」(日経BP社)の特集、『成果主義に限界 若手を辞めさせるな〜低離職率の会社が伸びる』から、若者の定着率を高めるためのアプローチ四例をご紹介します。


1 せいわ箸店・・・「笑顔」や「元気」も評価し、全社員をスターにする
 
本社 :福井県小浜市
売上高 :約3億円
設立 :1972年
事業内容 :箸の製造販売

MEMO
社内に競争原理を持ち込まず、「笑顔」「元気」「工夫」など売上以外の要素も評価対象にして一人として"負け組"を出さないので創業以来25年余り特別な事情を除いて離職者ゼロ

実践例:ボーナスは、次の【1】+【2】で計算する。
【1】会社の期間内の業績や出勤日数などにより、社員個人のベース額を算定する
【2】「笑顔大賞」「工夫大賞」「お薦め大賞」「返事大賞」「髪飾り大賞」のポイント数を集計して金額に換算




2 バグジー・・・"顧客第2主義"でまず、社員の声に耳を傾ける
 
本社 :福岡県北九州市
売上高 :約5億円
設立 :1993年
事業内容 :美容室チェーン

MEMO
どうすれば従業員に楽しく、長く勤めてもらえるかだけを考えて経営している。一般的に美容院の離職率は30~40%と言われるが、同社では1%程度に留まっている。結果、明るく活気溢れる店内に加え、腕の良い美容師の定着率の高さが人気の要因になっている。

実践例
社内の様々なシステムが従業員本位で設計されている。例えば、従業員に負担のかかる「割引キャンペーン」は決してやらない。また、勤務期間が一定期間を過ぎた女性美容師は午後6時以降の勤務がなく、月一度は日曜日に休むことができる。シャンプー担当者の手荒れ対策に専用浄水器の導入、お弁当を気分よく食べてもらうためテーブルを新調など。




3 樹研工業・・・いきなり実戦配備で、自己の成長を実感させる
 
本社 :愛知県豊橋市
売上高 :28億円(2006年5月期)
設立 :1965年
事業内容 :プラスチック部品製造業

MEMO
最先端事業の技術者を、試験は一切行わないで「先着順」で採用。経営者が社員にチャンスとモチべーションを与えれば勝手に燃え出してすぐに成長を実感出来、仕事も楽しくなる。この15年間出産で辞めた女性を除くと退職者はゼロ。

実践例
現場からの提案で機械やコンピューターなど購入する。それが有効に使われることもあれば、購入が失敗でほこりをかぶることもある。でも、それを提案した者が反省して教訓になれば良い。




4 アイ電子工業・・・超短期契約で、プレッシャーを与えない
 
本社 :栃木県大田原市
売上高 :29億2300万円(2005年12月期)
設立 :1980年
事業内容 :電子部品製造業

MEMO
3年前から定例の新卒採用を廃止。代わりに導入したのが、先ずは1週間契約で若者を雇う「ウィークリーワーカー制度」。中途も含め通年いつでも門戸を開いている。せっかく入社しても若者がすぐに辞めてしまう最大の原因は学校や家族など周囲からのプレッシャーと分析。自分の意志で会社を選んだなら、気に入らないことがあっても改善しようと努力する。

実践例
先ずは1週間気楽な気持ちで試しに働いてみる。金曜日の朝面倒になっても「今日行けば給料がもらえる。時間通り行けば皆勤手当ももらえる。」と気持ちを奮い立たせて出勤して給料をもらえば頑張れた自分に自信が付く。翌週も働いてみようかという気になって、段々会社に慣れて自分の居場所が出来ると仕事を続けたいと思う。この「ウィークリー」を2~3か月続けると、次は「マンスリーワーカー」に昇格して保険加入、有給休暇の取得とつながる。




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