仕事がデキる人の「しないことリスト」

 一か月ほど前からテレビを見るのをやめました。テレビって惰性で見続けてしまいます。今更ながら、無駄な時間を過ごしていたと反省。 歴史上の人物や現在の達人たちも「しないこと」を明確に認識しているようです。 今回は、『日経ビジネス Associe 2/19号』(発行:日経BP社)より、’仕事がデキる人の しないことリスト’をご紹介します。


1. 天下人3人の「しないことリスト」

【1】織田信長

  • 部下を安定させない

当時は土地至上主義。領地への執着は安定志向を生み、既得権益の肥大化につながる。これを嫌った信長は流動精神を重んじた。

【2】豊臣秀吉

  • 無能な上司につかない

かつて無能な主人に仕えた際、家臣である自分を守ってくれなかった。無能な上司の下では自分の能力を発揮できず、評価もされないと見抜いた。

【3】徳川家康

  • 目先の利益を捨てる

裏切りが珍しくない戦国時代にあって、信長との同盟を守り抜いた。信義に厚い「律儀者」との評価があり、信頼が厚かった。

2.成功を呼ぶ「しないことリスト」・・・「仕事の達人」の場合

【1】松本 大(マネックス・ビーンズ・ホールディングス 社長CEO)

  • 仕事の中のムダが時間とエネルギーを奪う

×よく分らない人とはつき合わない
×苦手な人とは食事をしない
×中華料理を極力食べない
×風邪薬をのまない
×大切なことを夜に決断しない
×悩みすぎない

  • 重要視するのは?

極めて重要なこと、やるべきことを大量にやる

【2】熊谷正寿(GMOインターネット会長兼社長)

  • 夢・目標に対するポイント以外は捨てる

×ポイント以外一切しない

  • 重要視するのは?

健康管理

【3】川本裕子(早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授)

  • スーパーウーマンが切り捨てる「できないこと」

×夜の宴会には出席しない
×ショッピングで迷わない
×表裏を作らない
×テレビは見ない

  • 重要視するのは?

仕事と家庭のバランスを取る

3.「しないこと」を決める方法・・・各界専門家に聞く

【1】山田英夫(早稲田大学ビジネススクール教授)

  • 競争を勝ち抜く企業の「マイナスの差別化」戦略

~広い分野に漫然と戦線を拡大する企業は競争から脱落していく。「しないこと」を決めた企業の成功事例から個人の競争戦略のヒントを得る

【2】北沢真紀夫(ボストンコンサルティンググループ プリンシパル)

  • まずは重要性と緊急性の判断力を磨く

~「重要」な仕事と「緊急」の仕事を区別できるようになるために自分の行動をすべて記録し、チェックしてみよう。

【3】本間正人(NPO法人 学習学協会代表理事)

  • 「できない」「したくない」を決める1人コーチング

~自分は何ができないか、何をしたくないかを見極めるために、自分の強みと価値観を把握しよう。

【4】福澤英弘(アダット代表)

  • 「すべきでない」を決める定量分析の方法

~ついしたくなってしまうけど、「すべきでない」ことがある。それを合理的に判断する方法を学ぼう

4.「しないこと」を”実践”する極意

【1】西山昭彦(東京ガス 西山経営研究所所長)

  • 大企業の中でいかに「しない」を貫くか

*ダメ上司を絶ち切れ
*急に誘ってもダメだと認知させろ
*異動は有利か不利かで選ぶな
*ゴルフをやめろ
*社内向けエネルギーを3割に
*雑魚仕事は手を抜け

【2】荻原京二(社会保険労務士、人事コンサルタント)

  • 法的には問題ない?労働協約を確認せよ

【3】大橋悦夫(サイバーローグ研究所代表)

  • ムダを徹底カットする”ちり積も”ハック集

*月・金は仕事を入れない。VIP用に空けておく。
*不必要に外出しない *ランチを1人で食べない
*書類を裸で置かない *同じメールを2度読まない
*電話に出ないで、メール対応に
*使途不明時間を作らない
*時計を見ないで、タイマーを使う
*RSSリーダーでブログやニュースを読まない。
*テレビを録画しない *トイレを無為に過ごさない
*デスクトップにアイコンを置かない

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