右脳でわかる!株式投資トレーニング

 2007.7.1の’トピックス’で「右脳でわかる!会計力トレーニング」を紹介いたしました。今回はその続編『右脳でわかる!株式投資力トレーニング』(窪田真之 著・日本経済新聞出版社 発行)をご紹介します。


 ※株式投資の際押さえるべきポイント7つ

  1. 基本は「割安な、いい株を買う」こと
  2. 株式投資では時々刻々変化する企業価値を分析することが必要。それには財務諸表を図式化して右脳でとらえる事が必要
  3. 多くの上場銘柄から割安ないい株を見つけるにはスクリーニングの活用が有効。インターネットで「株価スクリーニング」と検索しれば、便利なサイトを見つけられる
  4. 極端な割安株は要注意。落とし穴の可能性も
     具体的には、
       (1)PBR(株価純資産倍率)0.5倍以下
       (2)PER(株価収益率)6倍以下
       (3)配当利回り4%以上
  5. 少しだけ会計の勉強を。財務諸表は鳥瞰図でとらえ、大所高所から見ることで大切な情報を見逃さないように。バランスシートの構成を理解しよう。
  6. 損益計算書の仕組みを理解しよう。営業利益・経常利益・純利益の定義と意味を理解する。また、株式投資では必ず連結ベースで見ること。
  7. 株価は景気に半年から1年先行して動くので、株価チャートを読めるように。そこには群衆の知恵、株価の予見性が表れている。

 

※ここからは’株式投資力トレーニング’の実践です。各章から1問ずつ問題を引用しますので、株式投資力をお試し下さい。

 

 ▼低PBR投資で勝つ

Q1.PBR0.5倍、買収ファンドに狙われるのはどっち?
g-1

 ▼低PER投資で勝つ

Q2.赤字のA社、PER18倍のB社、買うならどっち?
g-2

 ▼増配銘柄で勝つ

Q3.配当利回り2.5%、買うならどっち?
g-3

 ▼チャートで勝つ

Q4.このチャート、売り、買い、どっち?
g-4

 ▼調べて勝つ

Q5.喫茶店のイスの選択。経営者ならどちらを選ぶ?
g-5

 

【答え】

A1.B社

※買収者はB社株をすべて買い取った後、買収資金をB社からの配当で回収

A2.A社

※A社は赤字ながら高収益企業。来期には純利益が大幅上昇

A3.A社

※2.5%を将来も維持できるか?現金の多い会社は配当を減らさない可能性大。

A4.売り

※高値圏で出来高が減少傾向なので売り。買いに見えた人はチャートを逆さにし、売りに見えるか?どちらも買いに見えた人は、チャートを読めていない。

A5.Aタイプ

※家賃が高い場所では、多くの人に利用してもらわなければならない。満席で入れず残念な思いをさせてはダメ。Aは場所を取らないので多く置け、足が長いと長居が減る。そして、回転率を上げることができる。