〒790-0011 愛媛県松山市千舟町5丁目3番地6 香川ビル2F
左脳は「論理・言語・常識」に、右脳は「感性・創造・イメージ」に機能すると言われています。厳密に会計や決算書を理解する事は左脳の働きに深く関わりますが、初心者や数字が苦手な人が、右脳的イメージでおおまかに決算書を理解するためのトレーニングがあると言います。
『右脳でわかる!会計力トレーニング』(田中靖浩著・日本経済新聞出版社発行)には、トレーニングとして、実在の企業の貸借対照表や損益計算書を複数のうちから選ぶというクイズが掲載されていますが、その一部をご紹介します。普段耳に入るその企業に関する情報を基に、財務諸表を特定してみてください。イメージ通りなのでしょうか?あるいは意外な結果があるのでしょうか?
▼A1 A社:トヨタ B社:GM C社:現代
図体が大きいのはGMだが、欠損に転落していて、かなり厳しい状況
▼A2 A社:三越 B社:高島屋 C社:伊勢丹
一番社歴の古い三越の剰余金が一番少ない。社歴の古さと剰余金の大きさは一致しない。
▼A3 A社:ANA B社:JAL
JALは大きな赤字で欠損金が発生。ANAは黒字を稼いで剰余金に復活。但し、いずれも負債の割合が大変高い。
▼A4 A社:大和ハウス B社:積水ハウス
熾烈な売上競争を続ける両社。売上額は拮抗していてもB/Sは別。積水ハウスは株主出資が多く、負債割合が低い。
▼A5 A社:テレ東 B社:テレ朝 C社:日テレ D社:NHK
テレビ会社はどこも自己資本が多いのが特徴。NHKは剰余金が少ないのが気がかり
▼A1 A社:キューピー B社:キッコーマン C社:ヱスビー食品
キューピーの売上が最大。但し、連結売上である事に注意が必要。
▼A2 2位は日本ハム
パ・リーグ6社は、ネット系、メーカー、電鉄、金融と揃っているが、異業種の場合 売上形態が異なるので、単純に売上の多寡で業績を判断できない。この場合は利益の比較の方が良い。
▼A3 コマツはC社(A社:ポルシェ B社:ヤマハ発動機)
売上が多いからと言って、ゴールの当期純利益まで大きいとは限らない。
▼A4 マツモトキヨシはA社
一般に流通業の売上総利益率(=粗利率)は、メーカーよりも小さくなりがち