レンタルオフィスを運営するディ・エグザクティブセンター・ジャパン（東京都千代田区）が55歳以上を対象に､起業支援を強化しています。具体的には、起業時３か月間のシェアオフィス月額利用料や秘書代行などのサービスを無料にしています。その背景には、起業意欲が旺盛で、実務経験があるシニアは有効なビジネスを起こすことが出来るので、起業時の負担をサポートすると新規顧客の獲得につなぐことが出来るという判断があります。

　総務省の2012年就業構造基本調査によると、起業して働いている人の数は男女とも「60～64歳」が最も多く、以下「65～69歳」「55～59歳」と続き、全体の4割以上を占めます。シニア層は実務経験が長く､これを生かして経営コンサルタント会社やITコンサルティング業など幅広い分野で成功する可能性が高いと期待されています。

　今後確実に高齢化が進みます。定年退職後の生き方の選択肢として、シニアの起業は期待度も高いようです。