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安倍内閣の3本の矢のひとつ、「成長戦略」では女性の力を活用することの重要性が強調されています。もうすぐ発表される組閣では女性初の幹事長の誕生が取り沙汰されていますし、ますます女性活躍の場は広がるようです。
さて、キャリアを積んだ女性が出産や育児で退職や転職を余儀なくされるケースが多いということは以前から問題視されてきました。その時期を過ぎ、再就職に臨もうとしてもなかなか受け入れ先が見つからないことも言われていますが、あながち受け入れ先だけの問題ではないようです。内閣府の調査によると女性の就業希望者のうち、72.4%が非正規雇用を望んでいるということで、その背景には正規雇用では仕事と子育ての両立が難しいと言った事情があるようです。
フルタイムでは働きたくないが、スキルは高い…そんな主婦をピンポイントで活用する人材サービスが相次いで登場し、中小・ベンチャーで人気を集めています。スキルの高い人材の活用は事業展開や生産性向上に効果が認められているようです。せっかくのキャリアを、輝きが失われる前に有効に生かして結果を出すという仕組みはこれからもさらに期待されるビジネスモデルでしょう。
さて、この人材サービスにおいて「スキルの高さ」を測る尺度は在職時の年収というケースの場合、「500万円以上」「400万円以上」など。また、「女性薬剤師」に特化している会社もあります。因みに、「年収500万円」は、「自力で新しい業務フローを構築した経験があるかどうかの境目」なのだそうです。
(参考:日経ベンチャー 2014.9号)