「伝える力」をアップする

 小学生のころ、国語の授業で伝言ゲームをしました。1チーム6~7名程度の人数でも、最後には全く違った話になったように記憶しています。所詮、子どものすることですから…と思ったらそうでもなくて、大人が1チーム5人程度で行っても、「正しく伝えられるか?」は、良くて半分 悪くて3分の1以下だそうです。

 昨今は、様々なコミュニケーションツールが存在します。メールも便利なツールですが、直接の対話でないため誤解を招く点もあり、「かえってややこしいことになった」経験を持つのは私だけではないと思います。『日経ビジネス アソシエ2015.7号』(日経BP社)の連載‘齋藤孝のコミュニケーション部 未来を拓くコトバの力’では、伝達手段が便利になった現代だからこそ、高いコミュニケーション能力が求められているとしています。

今回は本記事から、『「伝える力」がアップする3つのポイント』をご紹介します。

 

1.「メモ」を取る癖をつける

 雑談はともかく、仕事上で人と話す際は必ずメモをしよう。キーワードやキーフレーズを書き残すだけでいい。ここから相手の話を再現できれば完璧。こうした姿勢は、相手からも好感を持たれる。

2.「メモ」から「まとめ」を作成する

 会議や商談で決まったことを、箇条書きで整理して配布すれば、出席者全員に感謝されること間違いなし。会議中、ホワイトボードに出席者の発言要旨を書き出す役を買って出る手もある。

3.新聞・雑誌の記事を要約する

 読み流すのではなく、最初から誰かに伝える気で読めば、内容の吸収度は高まるはずだ。要点を簡潔に、順序立てて説明できるかどうかがポイントになる。まずは2週間、これを毎日繰り返せば、“要約脳”がかなり鍛えられるはずだ。